じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 バーチャルウォーキングラリー〜目指せ京都!あるく東海道五十三次〜に続いて、今度は<6月14日〜7月31日開催>バーチャルウォーキングラリー〜富士山麓から東京を目指そう!〜が始まった。
 画像はルートマップと、初日(6月14日だけの歩数、但しコンビニなどで歩数を登録した時点までのデータであり、登録後にさらに歩いた分は含まれない)のランキング。
 このランキングで驚くのは、上位の人たちはたった1日で4万〜5万歩も歩いておられることだ。歩幅を70cmとすると(5月9日の日記に参考記事あり)、1日に28km〜35km、5時間前後歩いておられると推定される。あるいは、マラソン大会出場を目ざして毎日30km前後のランニングを日課としている方だろうか。

2021年6月16日(水)



【連載】「新型コロナ 全論文解読2〜AIで迫る 終息への道〜」その2 帯状疱疹とブースター効果

 昨日の日記で新型コロナワクチンの有効性の話題を取り上げたところであるが、昨日のシブ5時で、ワクチンに関して興味深い話題が取り上げられていたので、少々脇道に逸れるが、このことを考察したいと思う。

 シブ5時「キニナル」で取り上げられたのは、コロナ禍のもとで帯状疱疹が増えているという話題であった。帯状疱疹は体の片側に激痛、発疹、水ぶくれなどが生じる病気で、年間60万人が罹るという。子どもの頃に罹った水疱瘡ウイルスが体の中に潜伏し、疲労や加齢により免疫が低下した時に帯状疱疹として発症する。じっさい80歳までに、3人に1人が発症するという。

 帯状疱疹の患者は、コロナ禍になってから増加しており、この原因はストレスがもたらす免疫低下が原因であろうとされた。また、従来、発症者の7割は50歳以上であったが、最近では、20歳〜49歳における発症率が増えており、1997年を1.0とすると、2017年には1.7まで増加している。これはコロナ禍とは全く別の原因であり、2014年に定期接種が導入された水痘ワクチンの影響であると考えられている。

 水痘の感染・発症を防ぐはずの定期接種が、なぜ帯状疱疹の患者を増やしたのか? これは、家庭内における親子間の影響であると説明された。要するに、予防接種が始まる2014年までは、子どもが水疱瘡にかかることが多かった。すると、すでに子どもの頃に水疱瘡にかかった経験のある親の体の中で免疫作用が活性化される。これがブースター効果であり、その後20数年続くという。ところが、予防接種が導入された後は、子どもは水疱瘡にかからなくなり、結果的に、親がブースター効果によって免疫力を増強する機会が失われ、帯状疱疹を発症しやすくなったということであった。

 なお、帯状疱疹を予防するには、ストレスをためない健康的な生活が第一であるが、帯状疱疹用のワクチンというのも任意で接種できるという(但し50歳以上対象。それ以下についての有効性を確認する治験は行われていない)。若年層への治療としては、早期に抗ウイルス薬の投与がある。

 ここからは私の感想になるが、ブースター効果については2007年5月24日の日記でも言及したことがあった。また、今回の新型コロナに関連しても、変異ウイルスが蔓延する前の時点では、日本人を含む東アジア地域の人々は交差免疫により、欧米人に比べると感染しにくく、かつ重症化しにくいという説を唱える人があり、これに加えて市中での暴露がブースター効果をもたらしているというような話を聞いたことがあった。実際、感染者数の増減に大きな波があるのは、ある程度感染が急増した時点で、ブースター効果により免疫力が活性化されるため、とも考えられるような気もする。

 水痘ウイルスと新型コロナウイルスでは、感染の経路や発症の仕組が大きくことなるため、今回の帯状疱疹の話がそっくりそのままあてはまるとは言えないであろうが、とにかく、何でもかんでもワクチンに頼ろうとすると、ブースター効果が得られず、結果的に、年を取ってから、潜伏していた各種のウイルスの総攻撃に遭ってしまうような気がしないでもない。

 ブースター効果とは直接関係ないが、最近は、RSウイルスの感染者も増えているという。こちらも、衛生状態を徹底すればするほど、免疫獲得の機会が奪われてしまうためと考えられているようだ。

 次回に続く。