じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園の入口に熱中症対策を呼びかけるポスターが貼られているが、11月に入って気温が下がってきたことから、そろそろ外してもいいのではないか、とお節介な提案をした。しかし、まだまだ暑い日があるかもしれないので、もうしばらくこのままにしておくというようなお返事だった。
 なお、半田山植物園では11月3日に秋の花まつりが開催される【入園料無料】。「半田山植物園 秋の花まつり」で検索すると昨年度の情報が表示される場合もあり、中には「終了しました」(岡山市公園協会)という紛らわしい表示まであるが、11月3日にはちゃんと開催される見込み。

2020年11月2日(月)



【小さな話題】

胃の内視鏡検査

 11月2日、昨年に続いて、胃の内視鏡検査を受けた。定年退職前は、もっぱらバリウム検査で済ませていたのだが、数年に一度の頻度で「潰瘍瘢痕」とか「粘膜下腫瘍の疑い」といった有り難くない結果が出ることがあり、また相当昔にピロリ菌除去をしていることから、最近はもっぱら内視鏡検査で経過観察をしてもらうことになっている。
 この検査は、普通、「外来での問診と検査予約」、「検査」、「結果の説明」という形で3回の通院を必要とするのだが、今年は新型コロナによる院内感染のリスクがあるため検査を受けるべきかどうか躊躇した。
 この病院は、初診扱いで外来を受診すると2時間以上待たされることがあり、これが一番のリスクになりそうな気がしたが、コロナの影響なのか、昨年に比べると待合室は空いており、1時間以内に診て貰うことができた。
 検査日当日の待合室も、昨年は10人以上の待合があったと記憶しているが、今回はすでに検査を終えた人が2人だけで、予約時刻より10分早く検査開始となった。

 昨年も書いたが、最近の胃の内視鏡検査は鎮痛剤の使用で、ずいぶんと楽に受けられるようになっている。今回も、検査の最中に苦しくなったり、ゲーゲーと吐きそうになることは全く無かった。

 昨年の日記で鎮痛剤の影響について少し書いた。今回も、昨年同様、検査日の午後には特段の影響は出ず、雨の中、半田山植物園のウォーキングに出かけた。しかし、やはり、昨年同様、夜8時頃に突然睡魔が襲い、パソコンの前でうたた寝してしまった。またその夜に見た夢は、かなり具体的であったが(確か、鉢植えの植物を植え替える夢、孫たちと遊ぶ夢)、昨年ほどの長編の夢にはならなかった。

 さて、こうした検査だが、岡山市の健診ガイドによると、70歳を過ぎても受検の機会はあり、むしろ70歳以上のほうが補助が増えるようである。【私の場合は、胃の内視鏡に限っては診療扱い、それ以外の健診は、特命教授として職員定期健診を受検しているが、特命教授は70歳を過ぎると担当できなくなるので最長でもあと2年、それ以降は病院での健診を受けることになる】。

 ま、そうは言っても、85歳とか90歳になってからも健康診断を受けることにどれだけの意味があるのかは分からない。仮に85歳で癌が見つかったとしても手術できるかどうか分からないし、癌を治しても間もないうちに別の病気で死ぬかもしれないからだ。やはり、ある年齢に達したあとは、「死神のお迎えを待つ」という覚悟が必要かと思う。

 いずれにせよ、健康診断自体は、病気の予防にとっては何のプラスにもならない。検査の結果が「異常なし」であった場合は、検査を受けなかったことと同じであって、寿命が延びたことには全く繋がらない。むしろ、健康寿命延伸のためにできるだけの努力を続けるというのが根本であり、その努力を続けてなおかつ不治の病にかかってしまった時は、それを受け入れるほかはないだろう。

 もちろん、30歳代〜50歳代の働き盛りの人にとっては、健康診断で何らかの異状を検知し、重症化しないうちに早期に対処することは必要かと思う。しかし、隠居老人の私の場合は、別段、早期発見・対処により長生きできたとしても、家族や社会に貢献できることはきわめて限られている(というか、年金と保険医療費負担で迷惑をかけているかもしれない)。

 ま、当面は、とにかく健康寿命延伸のためにできるだけの努力を続けることと、「死神のお迎え」にうろたえない覚悟を固めておくこと、しかなさそうだ。