じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 昨日の日記で、岡大爆破予告に伴い、予告時刻前後に構内立入禁止の措置がとられたと述べた。しかし案の定、これは愉快犯の脅かしに過ぎず、何事も起こらずに済んだとのことである。
 私の知る限りでは、このような爆破予告は初めてのことであり、大学当局も慎重に対応したようであるが、予告メールが送られてくるたびに立入禁止にされたのではたまったものではない。メールのヘッダなどから発信者を割り出し、威力業務妨害として厳罰に処すことが不可欠である。

2020年9月18日(金)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「山手線の路線区間」、「救急車のピーポー」、「レストランの氷の穴」

 9月11日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 この回は、
  1. 山手線ってどこからどこまで?
  2. なんでパトカーはウー、消防車はウーカンカンカン、救急車はピーポーなの?
  3. なんでレストランの氷は穴があいてるの?
という3つの疑問が取り上げられた。

 まず1.であるが、正解は「品川から田端まで」と説明された。私自身は「大崎から池袋あたりまで」ではないかと思っていたが、ほぼ正解か。
 切符を買う時には普通は路線名称を気にすることがないが、学生時代、運賃の遠距離逓減制を活用して1枚の切符で旅行した時などは、思いも寄らない路線を経由していることに驚いたこともあった。なお、駅と路線の関係はさらに込み入っており、例えば中央線の停車駅のうち、東京駅は東海道本線所属、神田駅と代々木駅は中央本線所属駅、新宿駅は山手線所属駅になっているという。
 ウィキペディアにも記されているように、山手線は、私が高校生の頃までは「やまてせん」と呼ばれていた【幼稚園の頃は「省線」、「国電」とも呼ばれていたと記憶している】。リンク先にあるように、私が大学に入った1971年頃からは「やまのて」のふりがながつけられるようになった。




 次の2.は、「消防団がイライラしたから」、つまり、救急車やパトカーのサイレンが消防車と同じであると、サイレンが聞こえるたびに消防団員は出動態勢に入る必要がありストレスを受ける。このほか、救急車のサイレンが「ウー」だと搬送される患者にストレスを与え、近隣住民からも緊迫感がありすぎるというクレームが寄せられていたという。そこで、救急車のサイレンは「ストレスを与えないこと」と「緊急であると分かる音」という条件のもとに改良されたという。具体的には、フランスの消防車の2つの音を組み合わせた「ピーポー」が参考にされ、さらに緊張感を与えるために、ビブラートを加えたという。救急車の「ピーポー」は昭和46年(1971年)頃に導入されたというから、上記の「山手線」の読み方がが、「やまて」から「やまのて」に変わった頃と同じ時期であったようだ。

 今回の番組で初めて知ったことだが、この「ピーポー」は音階上は「シ」と「ソ」の連続に相当しているという。なお、こちらの記事によると、救急車が通り過ぎて自分から離れていく時には、ドップラー効果により半音程度下がり、さらに遠ざかると全音下がった音に聞こえていくという。

 なお、上記の理由から言えば、救急車と消防車のサイレンだけでなく、パトカーと消防車のサイレンも区別する必要があると思われるが、これは消防車のサイレンに「カンカン」を付加するだけの切り替えに終わったという。番組では取り上げられていなかったが、白バイのサイレンは、もっと高い音階の「ウー」を出しているようである。

 このほか、同じ消防車でも出動目的(消火目的か、災害現場急行か)によってサイレンの音が違うこと、パトカーの「ファンファンファン」は現在では使われておらず、昔の刑事ドラマで耳にするだけとなっていることなど、まことに興味深い解説がこちらにあった。




 最後の3.は番組では「透明な氷を作るため」と説明された。レストランなどで提供される氷は製氷機で造られているが、こちらの説明によれば、この製氷方式は、「零下25℃に冷却された製氷室に下から水を噴射しながら氷を作ります。水を流動させながら徐々に凍らせるので、H2Oのみが氷結。これにより不純物を100%近く除去し、透明でおいしい氷ができます。」という清浄化効果があるという。そのさい、下から水を噴射させた時のまだ凍っていない部分が、小さな穴(凹み)として残るという【番組によれば、穴が埋まるまで凍らせると容器から水が溢れてくっついてしまい製氷機から外れにくくなると説明されていた。】

 番組では、食紅を含んだ水を凍らせても透明な氷ができること、製氷機の氷は家庭用冷蔵庫で造った氷よりも丈夫で溶けにくいことが実演された。

 ちなみに、海外旅行先では、ジュースやコーラなどの飲み物は「ノーアイス」で注文することが常識になっている。ペットボトル入りの水と異なり、飲み物に入れられる氷は現地の水道水を凍らせただけであり、実質的に現地の水道水を生水として飲んでいるのと同じことになるというのがアイスを敬遠する理由であった。しかし、もし日本と同じ製氷機で造られた氷であるとするなら、現地の水道水よりは幾分清浄化された水になっている可能性はあるかもしれない。とはいえ、一度沸かして殺菌した水ではないため、何らかの細菌が混入している恐れは否定できない。やはり、「海外旅行先ではノーアイス」が原則ではないかと思われる。

不定期ながら、次回に続く。