じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて動画作成の話題。1曲しか利用できなかったビデオエディター(Windows10)のBGMの曲目が復旧したところで、今度は、動画と写真スライドショーを結合し、別々のBGMを流す動画の作成に挑戦した。左はその作品第1号。先日撮影したジャコウアゲハの幼虫の動画に、別の日に撮った成虫の写真のスライドショーをくっつけたもの。
  • まずは動画部分(左の動画では、ジャコウアゲハの幼虫がウマノスズクサを囓っているところ)にBGMをつけて「ビデオの完了」をクリックして、前半部分の動画を完成させる。
  • 次にプロジェクトライブラリのところに複数の写真を追加し、ストーリーボードでそれぞれの写真の表示時間(最大7秒)を設定。
  • スライドショーに使うBGMを選択肢、「ビデオの完了」をクリックして、後半部分の動画(=スライドショー)を完成させる。
  • 最後に、前半部分と後半部分をプロジェクトライブラリに読み込んで、ストーリーボードに並べて「ビデオの完了」クリックにより結合させる。
ビデオエディターに用意されているBGMは、1つの動画ファイルに1曲しかつけられない仕様になっているが、2つの動画ファイルを結合させることで、結果として途中からBGMを切り替えることができた。
 65歳+αの私にとって新しいアプリを使いこなすのは至難の業だが、認知症予防のためにも、これを機会に動画作成のいろいろなテクニックをみにつけ、もし第4学期の講義がオンライン授業になってしまったような場合には、毎回の講義用の動画を配信できるようにしたいと思っている。

2020年8月17日(月)



【小さな話題】アメリカという不思議な国

 最近の経済ニュースを見ていて、アメリカというのはつくづく不思議な国であると改めて思った。

 17日に視た番組(確かNHKだったと思う)によれば、アメリカ大統領選の宣伝に使われる旗は、中国・安徽省で製造されているという。番組では、同じ工場の中で、トランプ陣営とバイデン陣営の両方の旗が作られていた。ネットで検索したところ東洋経済(7月26日配信)に同内容の記事があった。リンク先にも記されているが、「Keep America Great!」の文字が躍る旗は、トランプ大統領自らが打ち出した懲罰的関税の対象となる可能性がある。

 トランプ米大統領はまた、8月14日(現地時間)、中国ByteDanceに米国のTikTok事業を90日以内に売却またはスピンオフすることを強制する大統領令に署名したという。これに従わない場合は、米国内でのTikTokの使用を禁止するということのようだが、これもずいぶん身勝手な話だ。これって、暴力団と結託した地上げ屋が、「このマンションを90日以内に売り渡せ。従わなければマンションに誰も住めないようにしてやるぞ」と言っているようなものではないか。

 米国国内でも不思議なことがいろいろある。米国内での新型コロナウイルスの死者数は、ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間8月18日午前3時)で17万178人となっているが、薬物乱用による死者は、2016年のデータで6万7000人、このうちオピオイド関連の死者が4万2000人にのぼっているという。同じく、新型コロナウイルスの感染確認者数は、直近で541万4381人となっているが、これに対して、ヘロインの乱用者数は100万人、オピオイドの乱用者数が1100万人を超えているというからこれまたスゴい。このほか、昨年10月から今年2月までのインフルエンザの感染者数は2200万〜3100万人、死者は1万2000〜3万人。さらに、銃によって命を落とした人が毎年1万人以上、2017年には4万人近くにのぼっているという。こうしてみると、アメリカでは、新型コロナウイルスだけで騒いでいられない事情があるようだ。

 新型コロナと言えば、8月7日の「パックンの眼」で、「ワクチンができても反ワクチンが終息の壁になる」というような話題を取り上げていた。5月に実施されたCNNテレビの世論調査によれば、「新型コロナのワクチンが低コストで利用可能となっても接種しない」と答えた人が33%にのぼったという。その背景としては、「宗教上の理由」、「フェイクニュースによる陰謀論」、「副作用」などがあるらしい。

 米国の国内を旅行したのは1回限りであるが、南米方面への旅行の際に空港で乗り継いだり、アメリカン航空を利用したことは複数回あった。接客対応が行き届いている日本に長年住んでいることもあって、米国内でのファストフード店での食べ物の受け渡し、アメリカン航空の客室乗務員の応対などはきわめてぞんざいであるように感じた。また、これも少数事例からの印象に過ぎないが、アフリカ系アメリカ人は、白人から人種差別を受けると猛烈に反発するが、別段、人種差別撤廃という思想に基づいて反発しているわけではなく、単に自分たちが不当な扱いを受けたことを怒っているだけにすぎないように思う。なので、アジア人を平気で差別する人も少なくない。バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3で軽蔑的に使われていた「yellow」も黄色人種への差別に由来しているようだ。

 ま、アメリカだけでなく、近隣の中国、韓国、ロシアなども、日本人の常識から見ればそれぞれ不思議な国であろう。とはいえ無用な対立は避けなければならない。持続的な相互理解につとめる必要がある。