じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2004年8月に訪れた、ボリビア・ポトシの風景。↓の記事参照。

2020年6月24日(水)



【小さな話題】南米大陸一周165日の旅(2)「アンデスに刻まれた時を駆ける」

 6月23日に放送された表記の再放送シリーズの2回目(2010年8月放送。全5回。1回目の感想は6月19日の日記にあり)を録画・再生で視た。

 この回は、ペルーのティティカカ湖、ボリビア(ラパス、ポトシ、ウユニ塩湖)、アルゼンチン(ウマウワカ渓谷、サルタ、メンドーサ、イシワラスト・タランパージャ自然公園群)、アコンカグアを眺めながらチリの首都サンティアゴ、チリのビジャリカ山登頂までの区間が紹介されていた。

 この第2回は以前に視た記憶が全く無かったが、ティティカカ湖やラパスは2003年8月、ポトシやウユニ塩湖は2004年8月に旅行したことがあったため、現地の映像はむしろ懐かしく感じられた。この区間の収録は2009年11月〜12月に行われており、私の旅行よりも5年ほど後になっている。5年間経っても自然風景は全く変わらないが、ラパスやウユニの街の風景はいくぶん近代化が進んでいるようにも見えた。
 ちなみに、私がボリビアを訪れた2004年頃は、日本ではウユニ塩湖のことは殆ど知られておらず、日本からはごく一部の辺境ツアーが募集されているだけに過ぎなかった。私自身も、ウユニ塩湖の存在は、前年の2003年8月にボリビアを訪れた時に、現地のホテルに貼られてあったポスターを見て初めて知った次第である。その後、テレビ、さらにはネット上で絶景として紹介され、いまではボリビア屈指の観光名所になった。もっとも、今回の新型コロナウイルスで、ボリビアでは感染確認者数26389人【世界44位】、死者846人を出している。隣国のペルーの感染確認者数26万810人【世界6位】、死者8404人に比べると1桁少ないとはいえ、ボリビアの観光産業には大きな痛手を受けているものと拝察する【数値は6月24日現在。ジョンズ・ホプキンス大学の発表をもとにNHKがまとめ】。

 ボリビアのポトシ、ウユニ観光のあと、バスは、アルゼンチンとの国境を越えて、ウマウワカ渓谷、サルタ、メンドーサを通ってイシワラスト・タランパージャ自然公園群に向かった。このエリアは、ワイルド・プーナエクスプローラーと名づけられたツアーでも巡ることができ、私も、次回の旅行先の1つに挙げていたところであったが、その後新型コロナウイルスが発生し、今年のツアーは8月出発分まではすでに催行中止が決まっているようだ。来年はたぶん再開されるものと期待されるが、旅行会社のほうがそれまで持ちこたえてくれていることと、私自身が加齢で衰えていないことを願うのみである。

 一番最後のあたりで紹介されていたチリのビジャリカ山も、一度は登ってみたい山の1つではあるが、山頂付近ではアイゼンが必要であり、私の体力、登山技術では困難...と書こうとしたが、そういう話以前に、2015年3月3日未明に大噴火、その後も活発な火山活動が続いているようである。最近では、テレビで、いろいろな山の風景が高画質で紹介されているし、ドローンを使った斬新な映像もあり、噴火リスクのある活火山などはテレビを視るだけでもエエかなという気がしている。

 アフリカ縦断114日のツアーに比べると、この南米一周ツアーのほうは、途中まで/途中からの参加者がかなりの比率を占めていたようである。ま、実際、1年の半分近くをかけて全日程参加をつらぬくためには仕事を辞める必要があるだろうし、何よりも、ああいう過酷な毎日に耐えられるだけの健康保持能力が求められる。そういう意味では、参加者個人に焦点をあてて、一周達成の喜びや心境変化を描くのは難しく、けっきょく、南米の有名観光地紹介番組という印象を与えてしまうのも致し方ないかもしれない。

 次回に続く。