じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 南アフリカ・喜望峰(左)とケープポイント。ほかに、ディアスポイントがオススメ。↓の記事参照。


2020年6月9日(火)



【小さな話題】「アフリカ縦断114日の旅」の再放送終わる

 5月25日の日記で、2008年放送の「アフリカ縦断114日の旅」の話題を取り上げた。その後、毎週火曜日に第2話(エチオピア、ケニア)、第3話(タンザニア、キリマンジャロ登山ほか)と続き、6月9日には第4話でマラウイ湖、ビクトリアの滝、オカバンゴ湿原、ナミビアから南アフリカに入り、ついに最終目的地の喜望峰に到達した。

 この番組については2011年5月5日の日記でも感想を述べているが、過酷ながらうらやましい限りの貴重な体験であった。

 もっとも、この番組は、未だに謎が残っている。
  • まず、日本からはヨーコ、マユ、タイチの日本人3人が参加したとされているが、取材を始めた時点で全く偶然に参加していた3人なのか、それとも実は、日本を出る前から周到な打合せが行われていて、取材に応じる代わりに旅費の一部を負担してもらっているのか、分からないところがあった。
  • 取材班はどのくらいの人数?
  • 最初から最後まで同じ取材班が同行したのか? それともいくつかのエリアに分かれて分担していたのだろうか?
  • 取材班は同じバスに乗っていたのか? それとも、バスは撮影時に短時間乗車するだけで、他の時間帯は別の車で後を追いかけていったのか?

 さらに、参加者たちはみな、それなりに整った服装をしていたが、それらをすべて日本から持ち運ぶと相当の荷物になるはず。また、洗濯やアイロン掛けはどこでやったのか? といった疑問が浮かぶ。
 また、そもそもこのツアーだが、1人50万円程度で採算がとれるのか? トラックをバスに改造する初期費用、悪路を走り抜くためのメンテナンス、...などいろいろ考えてみるに、到底儲かっているようには思えない。ま、どっちにしても、昨今の新型コロナウイルス蔓延の中では、会社としての存続も危ういかもしれない。

 新型コロナは別としても、アフリカ各地にはさまざまな伝染病が流行している。そんななかで、114日間、参加者が健康を保てたということも奇跡に近いように思える。万が一急病人が出た時はどうするつもりだったのか? このあたりも分からない。

 喜望峰到着後、参加者の一人(外国人女性)は、「今まで持っていた飢餓や戦争といったアフリカのイメージが変わった。自然も動物もこの大陸は本当に美しい。なにより人々がすばらしかった。みんな前向きで人なつこくてエネルギーにあふれていた。」と述べておられた。もちろん、アフリカ全体をネガティブなイメージだけで塗り固めてしまってはならないが、やはり飢餓や戦争は存在する。しかも、撮影時の2008年に比べて、もっと悪化している地域もある。アフリカの真実をとらえるのは本当に難しい。