じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 岡山コープ店頭のプラスチックごみ回収容器。6月8日の日記で取り上げた岡山市の発泡トレイ回収と同様であるが、「発泡トレー」と「透明トレー」に分けられている点が公民館とは異なる。回収しないものとして、カップ麺、納豆容器、豆腐容器、卵容器、乳酸菌飲料容器が挙げられており、岡山市の例示とは若干異なっているように見える。いずれにせよ、なぜカップ麺や納豆、豆腐、卵などの容器が不可なのかがよく分からない。理由が分かれば自分でも判断できるが、理由無しの例示では個々のアイテムをいちいち記憶しなければならず、間違いが起こりやすい。

2020年6月15日(月)



【連載】又吉直樹のヘウレーカ!「ヘウレーカ流新型コロナウイルス 正しく怖がる!」(4)アフターコロナをどう生きる?

 昨日に続いて、6月3日放送の又吉直樹のヘウレーカ!

●「ヘウレーカ流新型コロナウイルス 正しく怖がる!」

についての感想と考察。今回で最終回。

 番組の終わりのあたりでは「アフターコロナをどう生きる?」という話題が取り上げられていた。

 まず今回の新型コロナの経験から何を学ぶかについて。仲野先生によれば、今回のような流行は「新興感染症」と呼ばれており、「必ず起きるが、どんなウイルスがいつ起きるか分からない」という特徴を持つ。今回のコロナのようなRNAウイルスは変異がおこりやすく、実際、過去20年ぐらいのあいだにSARS、MERS、そして今回の新型コロナというように3回波がきている。但し、SARS、MERS、あるいは豚インフルエンザの時も日本ではそれほど流行しなかったため、イソップの「オオカミ少年」効果で警戒を怠っていたところがある。ということで、今回の教訓としては「正しく、ちょっと怖がり過ぎるぐらいに怖がったほうがいいのかな」とされた。

 コロナ以前とコロナ以後で生活が変わるか、については、この先ずっと続く変化と、元に戻る可能性の両方があるが現時点では何とも言えない。6月16日朝のモーサテでもやっていたが、ニューヨークでは外出制限や休業が緩和・解除されたあと、街中では一気に元の「三密」が戻ってきたという。いっぽう、岡山では5月11日以降1カ月にわたって新たな感染者は確認されていないし、感染者も5月21日までに全員が退院しておられるが、未だにスーパーの来店者はほぼ全員がマスクを着用しているし、出入口で手の消毒をしている人も多い。昨日取り上げたNHK杯テレビ将棋トーナメントの対局風景などもそうだが、日本では、いったん何らかの方向性が生じると同調圧力が強まり、生活様式の変化が生じやすい傾向があるようだ。外国がどうなるのかはともかく、日本ではそう簡単には元に戻らないように思われる。

 いっぽう仲野先生からは「清潔好き派」と「清潔しないでもいい派」への分化、又吉さんからは、公式な規範によって個人の生活様式が無理やり変えられてしまう可能性なども指摘された。

 今回の番組はおおむね、仲野先生のウイルス入門講義に終わってしまい、タイトルの「ヘウレーカ流新型コロナウイルス 正しく怖がる!」というわりには「ヘウレーカ流」の特色があまり出ていないようにも感じられた。といってもまだまだ第2波や第3波のリスクが心配されている以上、仮に又吉さんが、感染拡大防止の流れに疑問をいだいていたとしても、現時点で表明することは難しかったかもしれない。