じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2020年02月のウォーキング総括。2020年2月は、総歩数20万5727歩、1日あたり7094歩となり、前月1月の7810歩、前々月12月の7526歩を少々下回ったが、かろうじて1日平均7000歩以上をキープできた。。  グラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが水平であればあるほど、日々の歩数がほぼ安定していたことを意味する。  グラフを見ると、12月と1月に比べて、2月は、折れ線の左側の部分が低くなっていることが見て取れる。これは2月初めに上京して、ウォーキングが十分にできなかったことによる。岡山に戻ってからは、規則的な生活に復帰した。半田山植物園でのウォーキングは19回/29日で、上京、休園、降雨以外の日は皆勤となった。早春の花が次々と開花しているため、楽しみながらウォーキングを継続している。

2020年3月2日(月)



【小さな話題】感染と自然災害が重なった場合はどうすればよいのか?

 新型コロナウイルスの感染はさらに広まり、日本国内では、3月1日22時の時点で、
  • 日本で感染した人や中国からの旅行者などが242人
  • クルーズ船の乗客乗員が705人
  • チャーター機で帰国した人が14人
で、合わせて961人となっているという。日本で感染した人や中国からの旅行者など242人の内訳は、
  • 北海道:72人
  • 東京都:39人
  • 愛知県:32人
  • 神奈川県:25人
  • 千葉県:14人
などとなっている【2020年3月1日 22時18分、NHK調べ】

 また、中国と日本以外の国・地域での感染者数は7376人で、内訳は、韓国が3736人、イタリアが1694人、イランが978人、ドイツが117人、シンガポールが106人などとなっているという【3月2日04時32分、NHK調べ】

 これらの数値をざっと見たところ、感染者は、
  1. この季節、寒くて乾燥しているところ
  2. 人の移動が多いところ
  3. 慣習上(挨拶をする時、会話をする時、食事をとる時)、濃厚接触がおこりやすいところ といった地域で特に多くなっているように思われる。

     このうち、1.は、単に寒かったり乾燥していたりすると、呼吸器系がダメージを与えやすい、体調を崩しやすいというだけでなく、そういう気象条件のもとでは、人々が屋内に集まりやすいことにも繋がっている。じっさい、直近のNHKオンラインには、

    感染拡大は空気がよどみがちな閉じた環境

    という記事もある。
    ...厚生労働省の専門家のチームが国内のデータを詳しく分析した結果、感染した人の75%はほかの人にはうつしておらず、つぎつぎと感染が広がったのはほとんどが空気がよどみがちな閉じた環境だったことが分かりました。分析した専門家は「屋内の狭いスペースなどに人が集まるのを避けることで、感染の拡大を防げる可能性がある」と指摘しています。
    とのことであった。国内で北海道、海外で韓国の感染者数が多いのは、こうした原因によるものと推測される。

     さて、このことで気になるのが、このような感染が拡大しつつある時期に自然災害が起こったらどうすればよいのかという問題である。もっともありがちなのが大地震やそれに伴う津波による災害で、これは季節に無関係に、いつ何時やってくるか分からない。台風や大雨は、感染拡大が起こりやすい季節とは重ならないと考えられてきたが、昨今の地球温暖化・気候変動により、これまでの常識では考えられない時期にも起こる恐れがありやはり警戒が必要である。

     これまで、自然災害が予測される場合、あるいは実際に発生してしまった場合は、住民は学校の体育館などに設置される避難所に移動し、一定期間そこで寝起きを共にするというのが一般的であった。しかし、感染拡大時、それもワクチンや治療薬が確立していない感染症であった場合、そのようなやり方では避難者やボランティアの人たちがみな感染してしまう。

     2月23日の日記にも記したように、災害支援体制と感染防止体制ではしばしば相反する行動が推奨される。災害時には、手を取り合ったり寄り添う行動が良しとされるが、感染防止のためには、少なくとも物理的な意味ではそれらは濃厚接触であり、してはならない行動と見なされる。

     ではどうすれば、避難所の機能を維持しつつ、感染拡大を防止することができるのだろうか。素人の私にはなかなか考えが及ばないところであるが、少なくとも、分散化は有用であるように思われる。具体的には、避難所は、体育館のような大型施設ではなく、学校で言えば教室、公共施設で言えば会議室、さらには区画をしっかり分けたクルーズ船をチャーターすることなどにより、数十人規模の小グループに分かれて避難をするというやり方である。また、それぞれの避難所への支援者も最初からグループ分けしておき、複数の避難所を掛け持ちしないようにしておく。そうすれば、万が一、グループ内で感染が発生しても他のグループに及ぶことはない。体育館のような大型施設を活用する場合に比べるとより手間もコストもかかる方法だが、今後は、感染症と自然災害の両方に対処可能な防災防疫体制のあり方を検討する必要があるように思う。