じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 この時期、ヒラドツツジの黄葉が目立っているが、黄葉しているのは葉っぱ全体の半分程度であり、残りは緑色のまま冬を越している【例えばこんな感じ】。このほかキリシマツツジやサツキツツジなども殆どの葉っぱが残っており常緑樹のように見えた。
 そのいっぽう、ミツバツツジの仲間【写真】やドウダンツツジなどはすべて落葉しており、どうやら落葉樹に分類されるようである。

2020年1月14日(火)



【小さな話題】自分が認知症になったら

 昨日の日記で、NHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」の話題を取り上げたが、これは全く他人事ではない。幸い、年末に受けた認知機能チェックテストでは、問題は見つかりませんという判定を受けたばかりであるが、長谷川和夫先生が80歳代後半で嗜銀顆粒性認知症を発症されたことを考えると、いつ何時、同じような状態に陥るのか、全く安心できない。

 昨日も述べたが、認知症の程度が重くなると家族に負担をかけるようになる。そうなると、自分の本意ではないにしてもやむを得ず施設に入居せざるを得ない可能性がある。

 認知症高齢者向けの施設もいろいろあり、中にはいろいろなアクティビティを取り入れて利用者さんのQOL向上に取り組んでいるところもあれば、人手不足の中での安全策として、行動を制限・抑制しているところもある。

 今回の番組では、デイサービスのシーンがちょっとだけ放送されていたが、長谷川和夫さんはつまらなそうに座っているだけで、結局デイサービス通いを止めてしまった。そのさいの映像にもあったが、高齢者施設の利用者は大半が女性である。私も何度かいろいろな施設を見学させていただいたことがあるが、男性の比率は1〜2割程度。これは、平均寿命の男女差を反映している。また、高齢女性の中にはおしゃべりが好きな人も多く施設でも賑やかに過ごしている人が多いように見受けられるが(←もちろん女性の中には無言のままぽつんと座っている人も居ないわけではないが)、男性はそういうおしゃべりの輪には参加しにくい。また、少数の男性たちはそれぞれ個性的でなかなか話題が合わない。稀によく喋る男性もおられるが、関心事が自分の世界に限られているためかえって周囲に迷惑になる(←お相手をするのが大変)ということになる。

 いずれにせよ、私のような隠遁志向の人間にとっては、集団でゲームをしたり歌を歌ったりするのは全くの時間のムダ、残り少ない貴重な時間を奪い取られているだけのように見えてしまう。

 ではどういうサービスがあれば施設を利用したくなるか。私が期待するのは、バーチャルな冒険が体験できるようなゲームマシンである。足が動くうちは、ウォーキングマシンと一体化して、Googleのストリートビューのように景色が変わっていくだけでもよい。現実の観光名所や絶景ポイントだけでなく、私自身に馴染みのある風景でもよいし、仮想の宇宙空間や惑星表面でもよい。こういうものがあれば、一日中楽しめるはずである。食事は一人席でゆっくりと食べる。他の利用者さんたちとは一切会話をしない。そういうデイサービスであれば行ってみてもいいかなあという気がする。ま、お金があれば、自宅にゲームマシンを設置しても同じことであるが。

 もちろん、一日中ゲームばかりで遊んでいるわけでもあるまい。こういう自己満足的なWeb日記を発信したり、ネットで検索したり読書をする時間も必要。これらも、目や耳や手足がどの程度自由に使えるのかによって変わってくるが、科学技術が発達したいまの時代、かなりのサポートを受けられそうに思える。

 認知症の進行度合いにもよるが、周囲に迷惑をかけない限りであれば、現実と、記憶の錯乱によって生じる非現実は特に区別する必要はない。といって、「迷惑をかけない限り」という前提はなかなか難しいところだが。