じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 少し前の話になるが、3月下旬、生協食堂内の液晶掲示板に、2019年4月から岡大構内設置の自販機の取扱が生協から他の業者に変更になるという通知が表示されていた【左上】。写真は切り替え後の自販機で一部のマシンでは電子マネーも使えるようになっている。
 岡大構内の自販機は、生協設立以前は、いくつかの委託業者や職組購買部などがそれぞれ独自に自販機業者と契約しており、コストがかからないことから、乱立気味で、電力のムダ使いではないかという声も上がっていた。
 生協設立以降は、自販機の大半は生協委託に移行し、その後、体育施設周辺に、売り上げの一部を体育系部活の振興のために寄付することをうたった別業者の自販機が設置されるようになったが、今回の変更により、どこかの業者により一元管理されるようになった。大学がどこかの業者と一括契約を結んだためと思われるが、詳しい経緯は分からない。私自身は自販機を全く利用していないので、取り扱い商品や価格についても不明。
 全国の大学の中でも岡大は自販機の設置が多いほうではないかと思われる。定年退職前、他大学に出張した時などには、自販機の設置場所が分からず歩き回ったことがあったが、岡大構内は敷地が広いわりに、ちょっと見渡せばどこかに自販機が見えている。最近の自販機は省エネ機能も備えていると思われるので、以前ほど、電力のムダ使いではないかという批判は上がらないかもしれない。

2019年4月16日(火)




【小さな話題】紙幣の肖像画の左右反転

 新紙幣5000円札の肖像画として発表された津田塾大学の創設者・津田梅子の顔写真、大学が提供した写真と左右逆向きになっているのでは?という声があり、話題になっている。

 これについては、少なくとも、
  1. 日本の紙幣は、なぜ右側に肖像画があるのか?
  2. 人の肖像画は右向き、左向きどちらがかっこよく見えるのか?
という問題があるように思う。

 まず1.であるが、世界の紙幣がみな肖像画を右に配置しているわけではない。アメリカ合衆国ドルの場合は肖像は中央に配置されており、10ドル紙幣のみ向かって左向き、他の紙幣はすべて向かって右向きとなっている。

 ネットで検索したところ、日本でもかつて1915年に発行された「乙拾円券」は肖像画が左側に配置されており、向かって右側を向いているが、他の紙幣と配置が異なっていたため不評であったという。【こちらに各種画像あり。なお、肖像画が中央に配置された紙幣は1957年発行の5000円券まで存在していたが、聖徳太子は左向きとなっている。】

 この件について官房長官は「既存の写真がそのまま日本銀行券の肖像として印刷されることはない」とコメント。 また財務省も「複数枚の写真を参考にしたうえで、印刷局で肖像画を作成している」としているようであるが、一般論として、実在した人物の顔が左右反転で描かれるという場合は、関係者からの了承をとる必要があるように思う。

 もう1つの2.については、昨年12月15日の日記で、取り上げたことがある。右脳・左脳論にこじつけて、肖像画でも、
  • 優しさを強調する場合には左向き(顔の左側)
  • 理性を強調する場合には右向き(顔の右側)
がよいという俗説がある。俗説が正しいかどうかは別として、俗説を信じている人が多ければ多いほど、優しさを強調したい人は左向き、理性を強調したい人は右向きの肖像画や写真を選ぶことになるので、結果的に比率に偏りが生じることになる。