じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡大・農学部農場の桃畑が一週間ほど前から見頃となっている。例年より開花が早い。
 この農場エリアの北側(岡大・東西通りに面した部分)はずっとコンクリートの外壁で遮断されており、塀の上までカメラを持ち上げないと撮影することができなかった。しかし数ヶ月前に、大学周辺のコンクリート塀やブロック塀が次々と金網の柵に取り替えられ、低い位置からも桃畑が眺められるようになった。

2019年4月13日(土)




【小さな話題】チコちゃんに叱られる!「なぜ猫は魚好き?」、「校歌がある理由」

 4月12日放送のNHKチコちゃんに叱られる?の感想。この回は、
  1. なぜ猫は魚好き?
  2. なぜ学校に校歌があるの?
  3. 「日本で2番目に大きい湖は?」
  4. なぜ青春は青い春?
という疑問が取り上げられた。

 本日は、このうちの1.と2.について取り上げる。

 まず1.のネコの話であるが、正解は「日本人が魚好きだから」であった。ネコは家畜化される過程でもともとはネズミや鳥などの肉を食べていたが、日本で大量に飼育されるようになった江戸時代には日本で肉を食べる習慣が無かったため、代わりに食べ残しの魚などを与えるようになり、このことが日本のネコの魚好きにつながっているという解説であった。ちなみに、ネコの味の好みというのは乳離れ後の約12週間に食べた物で決まるという。なので、同じネコでも、メキシコではトウモロコシ、スイスではチーズ、シチリア島ではトマトソースのパスタが大好物であるらしい。

 今では殆ど知られていないが、私はかつて、動物や人間の食べ物の好みの変容に関する実験研究をしていた時期があった。今回の話題に関しては、

食物選択における学習の役割【哺乳類科学 Vol. 22 (1982) No. 3,29-51.】

という総説論文を書いたことがあった。雑食性の動物の食物の好みが幼少時の摂食経験に左右されるという事例はその中でもいくつか挙げてある。ネコは本来は肉食であるが、家畜化される中で、肉以外にもいろいろな物を食べるようになったがこれはまさに幼少時の経験によって好みが形成される。妻が結婚前から飼っていた猫は納豆を好んでいたが、これは幼少時に納豆を与えていたためである。




 2.の疑問「学校に校歌がある理由」は「フランス革命のマネをしたから」が正解とされた。
  • 明治維新後にかなり早い時期に「音楽取調掛」が作られ、芸術としての音楽ではなく、国家統治の道具として音楽が使えるという関心をもって調査。その中で、みんなで同じ歌を歌うことが意思統一において強力な道具になるという考えに基づき、校歌が作られるようになった。
  • 日本では明治30年代くらいから。「国民の理想のあり方を歌い込み人々に植え付ける」ことを目的とし、愛国心や郷土愛を養う校歌が作られていった。
ということであった【←フランス革命がどの程度影響を与えたのかは不明。】

 しかし、時代の流れとともに最近ではさまざまなタイプの校歌が作られているという。紹介された校歌の中にはこのWeb日記でも何度か取り上げたことのある至学館高校が含まれていた。

 このほか、番組で初めて知ったこととしては、以下の2点であった。
  • 八代亜紀さん作詞・作曲による八代清流高校の校歌がある。【拡張子がwmaになっているがWindows Media Playerで視聴可能。なお、八代亜紀さんは熊本県八代市のご出身だが、中学卒業後に地元の中学を卒業後にバスガイドとして就職しており、この高校の卒業生ではないようだ。】
  • 東大には校歌が無い。【ウィキペディアでは「日本の高等教育では正式な校歌がない例が珍しくなく、旧帝国大学においては北海道大学(永遠の幸・札幌農学校校歌)を除き校歌が存在しない。ただし、校歌の代わりに「学歌(大学歌)」・「学園歌」・「学生歌」・「カレッジソング」、さらにまれな例として学校法人名・学校名が「塾」や「館」で終わるなどの特殊性から「塾歌」や「館歌」を制定している例がある。」と記されていた。京都大学の場合も、校歌は存在しないが、こちらの公式サイトで学歌が紹介されている。そもそも校歌と学歌が正式に区別されているのかどうかはよく分からない。大学は校長ではなく学長、校則ではなく学則、というように「校」の代わりに「学」を使うことからみて、「校歌が無い」というよりも「校歌の代わりに学歌と呼んでいる」というほうが妥当な表現ではないかという気もする。】
 番組を通して、明治以降に校歌が作られるようになった経緯はよく分かったが、海外の事例をもう少し比較紹介しておけばさらによかったのではないかと思う。ウィキペディアには、以下のような記述があった。
  • 日本や中国、韓国など東アジア諸国にはほぼ共通の校歌の概念がある。欧米やオーストラリアでは小学校レベルで校歌のある学校はめったにみられない。
  • 学校にはその学校固有の応援歌や寮歌などが制定されている例もあり、英語のSchool Songでは応援歌を指すこともあるが、日本では一般的に特にその学校を代表する「校歌」として制定されているもののみを指す。東京大学のように応援歌や学生歌、寮歌は存在しても校歌が存在しない学校もある。
  • 欧米では小学校レベルで校歌が制定されている例はめったになく、高校でも校歌が制定されていない学校もある。また校歌が制定されている学校でも、校歌の位置づけは国や地域によって異なっている。
    アメリカ合衆国の高校でスクールソング(School Song)が制定されている例は少なくない。ただし、日本の学校のように校内行事で唱和するというより、高校対抗試合などで自校の応援歌として歌う楽曲として認識されていることが多い。
と記されていた。