じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2019年01月のウォーキング総括。2019年01月は、総歩数23万5939歩、1日あたり平均7611歩となり、先月12月の1日あたり平均5873歩を大きく上回った。
 昨年3月の定年退職のあと、ウォーキング歩数が極端に減少していたが、その反省をふまえて、今年からは近隣の半田山植物園の山を「途中の休憩を入れずに一気に登る」といった新たな課題を取り入れた。
 半田山植物園を訪れるという行動は、直接的にはそこに咲いている花によって強化される。気に入った花はデジカメで撮影し、こちらのように楽天日記で公開している。このこともまた強化因となっている。
 中長期的には、今年予定している海外トレッキングや高所旅行に参加できるように心肺機能を鍛えておくこと、また健康寿命を保ちPPKを目ざすという巨視的な随伴性によって強化されている。ちなみに1月の植物園入場回数は12回/31日であった。
 グラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが水平であればあるほど、日々の歩数がほぼ安定していたことを意味する。


2019年2月3日(日)



【連載】

関係反応と関係フレームをどう説明するか(33)「関係フレーム」とは何か?(21) いろいろな関係フレーム(16)Comparison(1)

 昨日の続き。

 RFTパープルブックでは「2.4.3. Distinction」に続いて、「比較(Comparison)」が取り上げられていた。【36頁】

 比較の定義は以下のようになっていた。
The family of comparative relational frames is involved whenever one event is responded to in terms of a quantitative or qualitative relation along a specified dimension with another event. Many specific subtypes of comparison exist (e.g., bigger-smaller, faster-slower, better-worse).
 要するに、
  • 量的または質的な次元に基づいて、ある事象に対して別の事象の観点から反応すること。
  • 比較軸は、「より大きい、より小さい」、「より速い、より遅い」、「より良い、より悪い」というように多様である。
というのがこのフレームの特徴とされていた。

 「Comparison」の動詞形「compare」は、もともとはラテン語の「一緒に並べる、調和させる」に由来しており、日本語の「比較」も単に「比べ合わせる(比べる=二つ(以上)のものをつき合わせて、その異同・優劣などを調べる)」という意味であるが、関係フレームでいう「比較」は、単に比べるという行動ではなく、比べた結果の量的差違に基づいて反応するという意味となっている。

 そもそも「関係反応」というのは複数の刺激を比べて初めて可能になる反応であるゆえ、これまで取り上げた「等位」や「反対」も「比較」がもとになっていることには変わりない。それらから分離された「比較」というのは、事物を、特定の順序尺度上に並べた上で、その位置関係に基づいて反応するという意味に限定されているようである。

 パープルブックの定義にもあるように、一般に、比較には量的な比較と質的な比較があるとされている。しかし、純粋な「質的比較」というのは名義尺度上で違いに言及することであり、ここでいう関係反応としての比較には当てはまらないように思われる。例えば、青森県と鹿児島県を比較するといってもそれだけでは関係反応は生じない。両県の人口や面積や緯度といった比較軸が設定されて初めて比較ができるようになるが、これはもはや質的比較とは言えない。

 「これは高品質だ」とか「これは質が悪い」というのも、質そのものへの反応とは言えない。何らかの評価尺度に基づいて、量的比較をしているにすぎない。

次回に続く。