じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 梅雨晴れのもと、岡大湖(文法経グラウンドに出現する水たまり)に半田山が映り、農学部農場の田んぼと同様、パラレルワールドが出現していた。

2018年6月14日(木)


【小さな話題】

円筒分水

 6月9日に続いて、2004年〜2010年頃にNHKで放送された、「熱中時間 忙中"趣味"あり」、あるいはその関連番組の話題。整理作業を進めていたところ、2009年6月27日に初回放送された「円筒分水」という聞き慣れないタイトルがあった。さっそく再生してみたが、どうやらDVDにダビングしただけで未視聴であったようだ。

 円筒分水というのはウィキペディアのリンク先にも記されている通り、農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設である。単に用水路の流れを分岐させると、例えば分配口を同じ幅で3分割しても、流れの速いところと遅いところがあるため1:1:1には分配できない。この円筒分水装置を使えば、流れの速さや水深の変化にかかわらず、公平に水資源を分配することができる。番組では「円筒分水」に熱中している方が、各地に調査に出かけるシーンなどが放送されていた。
 ネットで検索したところ、番組に登場されたと思われる方が開設しておられると推測されるWebサイトが見つかった。その中の全国版マップを閲覧したが、残念ながら、私の住んでいる岡山県、あるいは近隣の四国4県には円筒分水は1カ所も見つかっていないようである。一番近いのは鳥取県倉吉市関金町にある「天神野円筒分水工」であることが分かった。

 岡山は「晴れの国」と呼ばれるくらいで、全国平均に比べると降水量は少ないが、少なくとも旭川水系に関しては十分な水量があり、水の分配について公平性を求めるほどの必要が無かったのかもしれない。もっとも、どういう条件のもとで円筒分水が設置されやすいのかについてはもう少し調べてみる必要がありそうだ。

 農業用水の分配が目的であるとすると、この施設に水が送り込まれる季節は夏場が中心になるように思われる。一度どこかに見学に行ってみたい。