じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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ネガフィルムのデジタル化作業に取り組んでいたところ、中学生時代に化石採集で訪れた武蔵岩井駅の写真が見つかった。リンク先にもあるように、この駅は五日市線支線の終着駅にあたる。1971年に廃止。


2018年5月23日(水)


【小さな話題】

土讃線と予讃線があるのに、阿讃線が存在しない理由

 テレビでJR土讃線を紹介する番組をやっていた。このことでふと、高松と高知を結ぶのは土讃線、高松と松山を結ぶのは予讃線だが、高松と徳島を結ぶ線は何という名前だったのか気になった。どうしても思い出せないのでネットで調べたところ、高松の「高」と徳島の「徳」をとって「高徳線」と呼ばれていることが確認できた。他の2線が、「伊予」や「土佐」と「讃岐」に由来しているのに、なぜ徳島に限っては「阿波」と「讃岐」ではなく「徳島」と「高松」になっているのだろうか。

 ウィキペディアで調べてみると、
  • 土讃線:開業1889年5月23日。讃岐鉄道→山陽鉄道→鉄道作業局→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省→運輸通信省→運輸省→日本国有鉄道→四国旅客鉄道
  • 予讃線:開業1889年5月23日。讃岐鉄道→山陽鉄道→鉄道作業局→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省+愛媛鉄道→鉄道省→運輸通信省→運輸省→日本国有鉄道→ 四国旅客鉄道
  • 高徳線:開業1899年2月16日。徳島鉄道(佐古-徳島間)→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省(高松-板野間・吉成-佐古間)+(阿波電気軌道→)阿波鉄道(板野-吉成間)→鉄道省→運輸通信省→運輸省→日本国有鉄道→四国旅客鉄道
となっていて、高徳線だけ開業が10年遅いことと、開業当初が讃岐鉄道ではなく徳島鉄道であることなどが他の2線と異なることが分かった。

 このほか、徳島には徳島線(1899年)があり、香川県からは、多度津、善通寺、佃経由でも徳島に向かうことができるので、(というか、土讃線は、香川県から徳島県内を通って高知県に至る)、これと区別する必要があったのかもしれないと推測できる。

 なお、愛媛と高知の間には予土線、徳島と高知の間にはかつての阿佐線の着工区間を引き継いだ阿佐海岸鉄道があるようだ。

 ちなみに、四国4県の間では、徳島県と愛媛県の間に県境がある一方、香川県と高知県は接していない。(ついでながら、鳥取県と広島県の県境がある一方、岡山県と島根県は接していない。)