じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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段ボール箱の保管品を整理していたところ、腕時計2個が出てきた(右端はいま現役として使っている時計)。過去日記を調べてみると、左端の時計は2004年8月に購入したものであることが確認できた。真ん中の時計はおそらく某家族から預かったまま行方不明になっていたもので購入年月日は不明。
 2004年8月購入の時計は「10 YEAR BATTERY」といういう文字があるが、14年近く経ってもちゃんと動いているところがスゴイ。電波時計である右端の時計と比較すると、14年間での誤差は4分01秒(241秒)であり、1年あたり17秒となっている。右側の現役腕時計が汚れているのは、接着剤で取り付けてあった金属カバーが剥がれてしまったためで実用上は問題ない。このほか、定年退職時に貰った旅行専用腕時計(気圧、高度計、方位、世界時計機能つき)を使用している。


2018年5月13日(日)


【小さな話題】

女性と将棋

 日曜日の昼前、いつものようにNHK杯将棋トーナメントを観た。この日は、女流枠を勝ち抜いた加藤桃子女王と、上田初美女流三段の夫としても知られる及川拓馬六段が対局し、加藤女王が勝利した。NHK杯の将棋はほぼ毎回観ているが、女流棋士の勝利を目にしたのは今回が初めてであった。

 このWeb日記でも何度か取り上げているが、将棋は男女の実力差が最も著しい世界の1つである。つい先日も、女流棋士で最強と言われる里見香奈・女流五冠が奨励会三段リーグで負け越し(7勝11敗)、年齢制限により退会が決まったばかりである。要するに、現在の女流棋士のレベルは、最強の里見さんであっても四段プロデビューは果たせなかったということである。そういう意味では、今回の加藤桃子女王が勝利した意味は大きい。次回の対戦相手は、森内俊之九段と佐藤慎一五段の勝者ということになるが、さらにもう一勝すれば大きな話題となるだろう。

 同じ日の将棋フォーカスでは、今年の2月に引退された蛸島彰子女流六段の話題が取り上げられていた。蛸島さんは、NHK杯の棋譜読み上げでも活躍されており、私も、お名前やお顔は存じ上げていた。今回の番組によれば、蛸島さんが女流棋士になった当初は1名のみであり女流棋戦はできなかった。また、当時、女流棋士に負けたら髪を剃るというしきたり?があり、じっさい、森・けい二九段が丸坊主になったのは、名人戦ではなく蛸島さんに負けた時が最初であるとのことである。

 将棋の世界で女性のほうが圧倒的に弱い理由については、かつては、将棋は男の子の遊びであるとされ、女の子が幼少時に将棋に接する機会が無かったためではないかと言われてきた。しかし、いま、まだまだ比率は少ないとは言え、小学生の女の子が将棋で活躍できる機会が増えている。やはり、行き着くところは脳の性差の問題ではないかと思われるが、「男脳・女脳」や「脳梁」に関する議論も、科学的な知見だけでなく、それが一人歩きして誇大な神経神話をもたらしている部分もあり、軽々しく結論を出すわけにはいかない。