じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 土曜日に訪れた姫路市の路上喫煙対策状況。駅前から姫路城に至る路上では喫煙が禁止されていた。最近は、訪れた街の喫煙対策や路上の吸い殻についつい目を向けてしまうが、姫路市の場合、喫煙行為は全く見られず、また、吸い殻は交差点角(車の運転者が信号待ちの際に吸い殻を投げ捨てた可能性が高い)で数本散らばっていただけで、かなりうまく対策がとれているという印象を受けた。


2017年7月8日(土)


【思ったこと】
170708(土)ボーム『行動主義を理解する』(48)目的と強化(10)

 7月06日に続いて、

ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.

の話題。

 「原因としての目的」の節では「結果による選択」に続いて「創造性」の話題が取り上げられている。創造性は定義上、いままでにない芸術作品を創ったり、斬新なアイデアを生み出したりすることであるゆえ、いっけん、過去の強化履歴の産物であるとは考えにくい。しかし、いくら「いままでにない作品」といっても、ルノアールとモネの絵は異なっている。また、モネと言えば、かつて、ハトがモネとピカソの絵を区別できるようになるという実験報告もある(こちらの記事参照)。要するに、創造的な絵画といっても、それぞれの画家の作風には特徴があり、それらは画家自身の過去の強化履歴によって培われてきたものであると言える。

 要するに、ある種の技能を必要とする活動は、長年にわたる強化の履歴に依存している。それを踏まえた上で、今までの違った行動が生じ、かつそれがその人自身もしくは他者から評価を受けた場合に「創造的行動」ということになる。であるからして、創造的と見なされる変異そのものは、行動のバリエーションに過ぎない。あとは、周囲がどう評価するのかにかかわっている。

 ちなみに、変異自体は無生物でも起こる。本書では雪の結晶や雲の形が例として挙げられていた。雲の形はいろいろに変化するが、その中から、何かに似ている形の雲、美しい雲を選ぶのは、人間の側にある。雲が才能や自由意志を持つわけではない。雲がどんなに美しい光景をもたらしたとしても、「才能」を説明に使う必要は出てこない。

 このほか、過去の選択と異なる新奇な選択をするとか、過去に生成した反応系列と異なる反応をさせるといった実験は、行動変動性の実験として知られている。【こちらの論文参照。】


 次回に続く。