じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 9月のウォーキング総括。2016年9月は、総歩数40万5398歩、1日あたり平均1万3513歩となり、基準の1万2000歩を上回った。この月は、旅行先での街角散策や、軽ハイキングなどに参加したため、1日1万5000歩以上の日が8回を数え、楽々1万2000歩を超えることができた。毎日のウォーキングがどのような成果をもたらしているのかはイマイチ分からないところがあるが、少なくとも、旅行先で筋肉痛が生じることはなく、また1ヶ月を通じて体調良好であったことなどを挙げてもよいように思う。

※グラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが12000のあたりで水平になっているほど、毎日の歩数がほぼ安定していたことを意味する。

2016年09月30日(金)



【思ったこと】
160930(金)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(120)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(57)「般化オペラント」についての復習(38)RFTからみた般化オペラント(12)

昨日の続き。2013年に刊行された、

Dymond, S., & Roche,B. (Eds.) (2013).Advances in Relational Frame Theory Research and Application.

は2001年刊行の「the purple book」から10数年経過した時点で、その後のRFTの発展を分かりやすく解説した内容となっている。昨日も述べたように、「第3章 Relational Frame Theory: An Overview」の58頁以降で、Barnes-Holmes & Barnes-Holmes (2000)の論文が引用されていた。またこの本全体の索引には「functionally defined operants」が項目として挙げられていたが当該頁は「58-59頁」となっており、論文引用箇所と同じところを示していた。ざっとチェックした限りでは、この本の中には「般化オペラント(generalized operant)」という用語そのものは登場しないが、58頁に
Arbitrarily applicable relational responding is an archetypal example of a generalized, purely functionally defined operant (see for example Barnes-Holmes and Barnes-Holmes, 2000).
と記されており、「a generalized, purely functionally defined operant」というのはまさに般化オペラントの定義であることから、実質的に、Arbitrarily applicable relational responding(この本では「AARR」と略されているのでここでもそれに従う)を典型例として、般化オペラントが論じられていることが分かる。

 58頁以下ではまず、オペラントクラスが、形態的な共通性(topographical features in common)に基づいて便宜的に定義されていることがあるが(例えば「レバー押し」は、前足の動きという形態的に類似した反応パターンとして定義される)、純粋に機能的に定義しなければならないような事例もあるとして、般化模倣や、新奇反応(novel responding、Pryor, Haag, O'Reilly, 1969)が挙げられていた。

 さらに、AARRを純粋に機能的に定義することに説明力を持たせるためには、それがどのようにして確立されるのかを明らかにする必要があると述べている。その基本的プロセスは複数の範例による訓練(multiple-exemplar training)であり、とりわけ幼少期において、モノとその名前を双方向に一致させる訓練をできるだけ広い範囲で行うことが般化をもたらすと述べられていた。
  • モノの名前を聞く→実物が目の前に見える
  • モノを見る→そのモノの名前を聞く、その名前を言う
  • こうした訓練は「これなあに?」という文脈的手がかりと、モノの名前と実物を並べることによって日常生活場面で次々と行われていく。
  • 十分な種類の複数の範例による訓練が行われていくにつれて、モノと実物との関係は、形態的類似性にとらわれない派生的な対称律として抽象化されていく。
  • その結果、双方向の訓練をいちいち行わなくても新奇なモノと新奇な名前の対応関係を派生させられるようになる。


次回に続く。