じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 7月下旬に受診した職員定期健診の結果通知があった。今回は、
  1. 心電図で左室肥大。2013年にも全く同じ判定があったが、そのさいの榊原病院での精密検査では異状なし。
  2. 今回初めて尿酸値が7.5となり基準値を超えた。
  3. 胃バリウムで「胃炎」と出た。自覚症状は全くなし。
 さっそく保健管理センターに相談に行ったが、1.は学生時代から時々指摘されていることなのでおそらく心臓の「奇形」。2.と3.はしばらく様子見に。酒もタバコも一切やらないし、肉も滅多に食べないのになぜ尿酸値が増えたのか気になるところ。胃バリウム検診も数年に一度ひっかかるが、これまでのところ胃カメラでは異状なしとなっている。

 いっぽう朗報もあった。
  1. 身長が3ミリ伸びて160.3cmになった。
  2. 体重が前年より1kg減少の65.2kg
  3. 腹囲が前年より1.5cm減少
  4. BMIは25.4で0.5減少
  5. 有料オプション検査はCEAは1.7、AFP定量は3.0、CA19-9は23、PSAは1.14でいずれの項目も異状なし。
  6. 視力は右1.2、左1.0
  7. 血圧は81-129
  8. 肝機能、抗原抗体異常なし
  9. 脂質はHDL59、LDL95、中性脂肪54で正常範囲
  10. 貧血、白血球、血小板、糖質、尿、便潜血、胸部レントゲンはいずれも異状無し。

 昨年の結果は、こちら
 それにしても、毎日1万2000歩のウォーキングを継続し、写真のように昼食は野菜中心(朝食はサツマイモと小豆類とヨーグルト、夕食は残り物ばかりだが肉類は少ない)となっているのに、なぜ体重・体脂肪が減らないのかが不思議でしょうがない。

2016年09月01日(木)



【思ったこと】
160901(木)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(105)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(41)「般化オペラント」についての復習(24)「般化オペラント」のルーツ(9)

昨日に続いて

 Barnes-Holmes, D., and Barnes-Holmes, Y. (2000), Explaining complex behavior: Two perspectives on the concept of generalized operant classes. The Psychological Record, 50, 251-265.

に基づく般化オペラントの復習。この論文はCataniaの第一段階の定義について以下のような問題点を指摘している。
The key problem we have identified is that so-called component operants may themselves be composed of component operants that are maintained together.In effect, the component operants may also be defined as generalized operants, and thus the term generalized, in this context, becomes redundant.【252〜253頁】
我々が問題点としておきたい要点は要素(component)と呼ばれる種々のオペラントにある。それら自体はさらにひとまとまりに維持される要素の集まりによって構成されているであろう。 じっさい、要素オペラントもまた般化オペラントとして定義される。そうなると、この前提のもとでは、般化という用語は冗長な概念になってしまう。【訳は長谷川による】
 同じ色を選ぶという同一見本合わせ課題では、「赤の見本に対して赤を選ぶ」というのが要素オペラント とされているが、じっさいの実験場面(ここではハトが被験体)では、
  1. 見本刺激のキー・ライト点灯
  2. ライト点灯が弁別刺激となって、見本刺激のキーをつつく
  3. 見本刺激のキーをつつくと、そのライトが消え、今度は比較刺激が点灯される。このことにより見本刺激キーをつつくことは強化されているであろう
  4. 比較刺激のうちの1つをつつく行動は餌の提示によって強化される。
  5. 餌を食べる行動、見本刺激の方向に体を向ける(←次の試行が始まる)行動の弁別刺激となる。
  6. 見本刺激の方向に体を向ける行動は試行間隔経過後に強化され、次の見本刺激のライトが点灯する...
というように様々な要素オペラントから構成されている。さらにはいま上に挙げた要素オペラントそれぞれも、もっと「小さな」オペラントから構成されているだろう【254頁】。

 「赤の見本に対して赤を選ぶ」というのが般化オペラントであるかどうかを判定するためには、それを構成する要素オペラントの1つあるいは複数を取り除いて、それでもオペラントが維持されるかどうかを調べる方法がある。それが維持されていれば、Cataniaの第一段階の定義では、それは般化オペラントということになるが、上記で指摘されているように、このロジックでは「同一見本合わせ」と、その要素となるオペラントのいずれに対しても「般化」という概念が同じように適用されてしまうので、「般化」という言葉を冠しても省いても情報が変わらないことになり、冗長な概念になってしまうということが、この論文では主張されている。

 次回に続く。