じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 祝日・土日と岡大・一斉休業日のため8月11日から閉店となっていた生協食堂が一週間ぶりに営業を開始した。食堂休業中は、やむなく、午前中は自宅で過ごし、昼食をとってから研究室に出かけていたが、これで再び、朝から研究室で仕事ができるようになった。
 食堂での昼食は、いつもの通り菜食型。この日は、「ぶっかけそば」と「サラダバー」、「海藻と山芋のネバネバサラダ」。こういう食事を続けていても、なぜか体脂肪や体重がちっとも減らない。

2016年08月17日(水)



【思ったこと】
160817(水)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(94)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(30)「般化オペラント」についての復習(13)「関係づける」の意味(6)

 8月16日の続き。

Hayes, S. C., Barnes-Holmes, D., & Roche, B. (Eds.). (2001). Relational Frame Theory: A Post-Skinnerian account of human language and cognition. New York: Plenum Press

の27頁のところでは、ハトの連続逆転学習の事例と「恣意的に適用可能な関係反応」が対照されている。後者は連続逆転学習にほんのちょっと新たな特徴が付け加わっただけであり、それがまさに関係(relational)の反応であるという点なのである。これをルールの形で述べるならば、「この文脈では、AならB、だからBならA」ということになる。年齢の低い幼児では言語行動のリパートリを身につけていないため、こうした関係反応は、教師(訓練者)が設定した直接的な随伴性によって形成される。そうして関係反応のリパートリーが十分に確立すると、言語的なルール自体に基づいた関係づけができるようになる。

 これに伴って、単に、2つの刺激に対して、与えられた文脈手がかりのもとで適切な関係反応ができるようになるばかりでなく、「どちらが大きい?」といった選択もできるようになる。さらには、「どちらが大きい?」への正解にリンクして「どちらが小さい?」にも正解できるようになる。つまり、「大きい」という不等号の向きとは逆の「小さい」という関係反応が派生されるようになる。ここで提唱されているのが、関係フレーム理論における中核的な概念「関係フレーム」である。

 「関係フレーム」は、今回の復習テーマ「般化オペラント(ここでは「overarching operant」)の文脈的コントロールを説明する上で有用な概念であるが、もともとはスキナーの『言語行動』に出てくるオートクリティックに由来している。

 次回に続く。