じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 恒例の岡大イルミネーション「岡山大学*輝き*2015(詳細ポスターはこちら」が12月16日(水)から始まるが、一週間前の12月9日、早くも飾り付け作業が行われていた。昨年の様子は2014年12月23日の日記にあり。

2015年12月09日(水)


【思ったこと】
151209(水)めまいと吐き気の分離

 12月7日(月)の朝、寝床から起き上がる時にめまいを生じ、通院先では、体を動かすたびに吐き戻す(←胃の中が空なので実際は胃液のみ)という状態続いた。8日は、ふらつきの程度はあまり変わらなかったものの吐き気は消失。9日(水)朝には、さらに回復し、夕食後には早足散歩に出かけられるほどまで回復した。

 今回にそっくりの症状は、毎日、夜と早朝にヘールボップ彗星の写真を撮りに出かけていた1997年春に一度起こったことがあった。その時は明らかに睡眠不足が原因と思われたが、今回は思い当たるふしは特になかった。歳のせいかもしれない。

 幸いなことに、CTやMRIの検査では脳梗塞などの深刻事態を証拠づけるような異状は検出されず、また耳鳴りや難聴などの症状が起こらなかったことから、三半規管や耳石器の一過性のトラブルと診断された模様。




 ひっきりなしに嘔吐が続いた時には本当に生きた心地がしなかったが、吐き気が消失したのちは、多少のめまいは気にならなくなった。

 このことで私なりに考えてみたが、この種の吐き気というのは、からだの錯覚によって生じるのではないだろうか。もともと「吐く」というのは、消化器に入った有害物を体の外に出すという防御反応である。ところが、不自然な揺れが続いたりすると、脳が有害物が侵入したものと勘違いして嘔吐反応を引き起こす。その典型例が船酔いや車酔いであろう。

 しかし、船や車のゆれが長時間続いているうちにからだのほうもしだいに順応していく。私自身も、横浜・ナホトカ航路、小笠原沖皆既日食、真冬の青函連絡船など何度か船酔いの経験があるが、船酔いの症状はせいぜい半日でおさまり、そのあとはどんなに船が揺れても再び吐き気を催すことはなかった。

 今回の場合もおそらく、不自然なよろめきに対して、当初は、有害物をからだの外に出そうとする防御反応が誤作動したものと思われる。しかし、それが数日も続くと、からだのほうがよろめきに順応してしまう。その時点で、めまいと吐き気は分離され、吐き気のほうは消失する。

 「めまいによって生じる吐き気は船酔いと同じものだ」と確信することによって、またまた吐き気が起こったらどうしようとか、大勢の人たちがいるところで吐き戻してしまったらどうしよう、といった不安を解消することができた。とにもかくにも、吐き気が消失したのはありがたい。吐き気が続くと生きた心地がしないが、めまいだけなら、動いているバスや電車の中を移動しているようなものであって、手すりにつかまったり、よたよたしながらでも歩けるからである。

 なお以上に書いたことはあくまで私の素人判断であり、かつ、CTやMRIで異状がなかったという前提のもとでの考えである。重篤な疑いが残っているうちは、無理をしないことが第一。




 以下、備忘録代わりに、起こったことを記しておく。
  • 12月6日(日)
    • 朝、寝床でいつものように腹筋運動を始めたところ、激しいめまいに襲われ、中止。起き上がる時にもよろめいたりしたが、起き上がってからは特に異状なし。
    • 日中は、荷物を運んだり、大学構内で環境整備作業(草取りなど)をしたが特に異状なし。
    • 夕食後もいつものように、早足の散歩に出かけた。


  • 12月7日(月)
    • 朝、寝床から起き上がる時に、前日と同じような激しいめまいがあった。大したことはなかろうと思っていたが、その後、動くだけで吐き気を催すようになり、何度か吐き戻した。といっても、朝食前のため胃は空っぽになっていて、実際に吐き出されるのは胃液のみ(以下も同様)。
    • 妻に運転してもらって近隣の病院へ。乗車中は、揺れと動く景色に刺激されて何度も吐き戻す。
    • 病院で急患受付をしてもらい、急患用のベッドに横たわる。その後、めまい止め薬の注射と電解質の点滴。CT検査を受ける。ベッドに乗ったまま検査室に移動するが、ちょっとした段差や振動でも嘔吐してしまう。
    • 昼前にやっと耳鼻科の初診外来で診てもらえる段取りとなった。車椅子を押してもらって外来まで移動するが、途中何度も嘔吐。診察前に各種の聴覚検査や眼振検査を受けるが、動いただけで吐き戻してしまうため、横たわっての検査は実施困難で打ち切り。
    • 外来の診察では、CTの結果は異状なしと告げられた。翌日昼にMRIの検査を受診することとなり、薬を処方された。
      • 【頓服、めまい時に服用】トラベルミン配合錠
      • 【毎食前】ツムラ17 五苓散2.5g
      • 【毎食後】メチコバール錠500μg
      • 【毎食後】アデホス顆粒10%
      • 【毎食後2錠】メリスロン錠6
    • その後、点滴室で、めまい止めの注射と500mlの栄養剤の点滴を受けて、夕刻に帰宅。帰宅直後に再び嘔吐。
    • 処方された薬は、真夜中、吐き気がおさまってからやっと服用することができた。


  • 12月8日(火)
    • 朝、寝床から起き上がる時にめまいが発生。しかし、吐き気は殆ど消失しており、シリアルに牛乳を注いで朝食とした。
    • 昼に、MRIの検査。検査台から下りた直後によろめいて、検査技師の方たちに助けられる。その後、ふらつきながらも自力で駐車場まで歩く。
    • ふらつきはあったものの、吐き気が消失していたため、ざるそばをゆでて昼食とする。その後、夕方まで眠る。
    • 夕食前、起き上がる時によろめいたものの吐き気は起こらず。妻に買ってきてもらった寿司を満腹になるほど食べる。
    • トラベルミン配合錠を飲んだせいか、寝付きはよかった。


  • 12月9日(水)
    • 朝は、殆どめまいを感じずに起き上がることができた。シリアルと牛乳、焼き芋、ヨーグルトジュース(リンゴ+バナナ+ヨーグルトをミキサーで混ぜたもの)で朝食。
    • 朝一番に妻の運転する車で通院。耳鼻科外来でまず聴力と眼振の検査。眼振検査で、体を動かした時に若干のめまいが検知されたほかは特段の異状なし。
    • 診察では、前日のMRIで異状のなかったことが告げられ、14日分の薬を処方された。それまでに回復していれば再度の通院は不要とのこと。
    • 診察後は、妻の運転する車で職場へ。そのまま通常勤務したが、大事をとっていつもより1時間ほど早目に徒歩で帰宅。帰宅途中も帰宅後も特に異状なし。
    • 夕食後に、いつもの早足散歩に出かける。けっきょく、この日は歩数11197歩、「しっかり歩数」6279歩と、ほぼ平常通りの歩数を確保することができた。


  • 12月10日(木)
    • 寝床から起き上がる時に相変わらずめまいが生じたが、吐き気はなく、平常通りに朝食をとる。