じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 10月17日は、岡大ホームカミングデイ2015が開催され、本部棟前のほか、キャンパス内各地で関連行事が行われていた。敷地内全面禁煙が守られているかどうか気になっていたが、私が見渡した範囲では、本部棟前、座主川沿い遊歩道、文法経周辺いずれにおいても喫煙行為は見当たらず、まことに清々しい一日となった。

2015年10月17日(土)


【思ったこと】
151017(土)映画「フィッシュストーリー」

 10月6日にNHKBSプレミアムで放送された映画、「フィッシュストーリー」を録画再生で観た。喫煙シーンが多いところで気分を害する部分もあったが、最近観た映画の中ではインパクトの強い作品であった。以下、ネタバレあり。

 この映画は、前半では、いっけん何の繋がりもなさそうな5つの時代のエピソードが交錯し、私のような読解力が乏しく、しかも登場人物の顔を覚えられない者にとっては、何が何だかよく分からないというのが率直な印象であった。もっとも、それぞれのエピソードは謎めいていてその先どうなるのだろうという興味をいだかせる。結局、これらの繋がりの「種明かし」がなされたのは1時間52分のうちの残りの10数分であり、それも、それぞれ、ほんの数秒のシーンが鍵をにぎっていた。

 この映画は、時代別には、1953年、1975年、1982年、1999年、2009年、2012年という設定になっている。私自身が1952年の生まれで、1975年は大学の4回生ということもあり、私の人生ともピッタリ重なる部分があり親しみが持てた。

 芸能界に疎いということもあり、キャストはほぼ100%、全く知らない俳優ばかりであったが、例外的に、麻美役の多部未華子さんだけは、香取慎吾主演の「西遊記」の玲美役が記憶に残っており【2010年5月4日】、すぐに分かった。【こちらに単独インタビューあり。】

 ネタバレになるが、この映画を麻美中心に筋立てしてみると、とにもかくにも、2012年の地球の危機を救ったのは、天才少女・麻美の軌道計算の力であった。その麻美は3年前、神戸発、東京経由、苫小牧行きのフェリーに乗って上京するはずであったが、東京で下船すべきところ寝過ごしてしまい、偶然、シージャックに巻き込まれてしまう。そのさい、ウェイターをつとめていた「正義の味方」の男性に命を救われる。この男性の父は、かつて気弱な学生であったが、運転中にフィッシュストーリーの音楽の無音部分にさしかかったところで車を止め、強姦されそうになっていた女性を救ったことがあった。その後2人は結婚。つまり、フィッシュストーリーの音楽があったことで2人が結婚し、生まれた「正義の味方」が麻美の命を救い、地球の危機を救うということになったということらしい。もっと過去をさかのぼると、「フィッシュストーリー」の歌詞には、1953年当時の翻訳をめぐる別のエピソードがつながっている。

 キャストではもうお一人、波子(1975年:繁樹の彼女)を演じた江口のりこさんを知っているが【←こちらのドラマによる】、映画を観ている時には、江口さんだということには全く気づかなかった。

 このほか、1999年頃は、ノストラダムスの大予言関連本やら、それにまつわるカルト宗教っぽいWebサイトがいくつか見受けられた。1999年12月31日の日記にも書いたが、なかには、1999年12月31日で20世紀が終わると勘違いしているカルト宗教まであったことが思い出される。あのとき、世間を騒がしていた終末論者たちは、いまはどうしているのだろうか。