じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 夕刻、一般教育等構内を通過した。写真は夕日が射し込む石庭(写真左)と南極・蜂の巣岩(写真右)。岡大石庭は人が立ち入らないようにロープで囲まれているが【6月7日の日記参照】、依然として立ち入る者がいるようで、いくつか足跡が残っている。

2015年10月06日(火)


【思ったこと】
151006(火)ノーベル賞あれこれ

 10月5日の生理学・医学賞、10月6日に物理学賞でそれぞれ日本人の受賞が決定した。まことにめでたいことだ。このことで疑問に思った点をいくつか。
  • ウィキペディアによると、ノーベル賞の賞金は
    ノーベルは遺産を安全な有価証券にすることを指定しており、このため得られる利子額は長年にわたって低いものであり、賞金もそれに連動して設立当初より相対的に低い額にとどまっていた。こうした状況は1946年にノーベル財団が免税となったことと、1950年代に株式への投資が解禁されたことによって改善され、1990年代には設立当初の賞金レベルを回復した。2001年から現在まで賞金額は1,000万スウェーデン・クローナ(約1億円)である。しかしスウェーデンのノーベル財団は2012年6月11日の理事会で、過去10年間にわたって運用益が予想を下回ったこと等を理由として、2012年のノーベル賞受賞者に贈る賞金を2割少ない800万スウェーデン・クローナ(約8,900万円)とすることを決めた。
    と記されているが、昨今の中国バブル崩壊、商品価格下落などで、かなりの損失を出している投資ファンドもあるという。毎年、賞金を拠出できるだけの運用を続けていられるというのはスゴイ。

  • 大村智先生が受賞した「ノーベル生理学・医学賞」は、一部のメディアでは「ノーベル医学・生理学賞」となっていた。ネットで検索すると、
    • ノーベル生理学・医学賞 58万3000件
    • ノーベル医学・生理学賞 60万9000件
    となっていて「医学」が先になっているコンテンツのほうが多い。NHKでは一貫して「ノーベル医学・生理学賞」としている。英文表記で「Nobel Prize in Physiology or Medicine」となっていることからみても、生理学が先に位置するべきだと思うが何か理由があるのだろうか?

  • 大村智先生は受賞直後の肩書きは「北里大学名誉教授」となっていたが、その後「北里大学特別栄誉教授が受賞した」というように報じられるようになった。ご経歴を拝見したところ、大村先生は2013年に「北里大学特別名誉教授」となっているが「特別栄誉教授」ではなかった。ノーベル賞受賞によって「栄誉教授」になられたのであれば、時間関係からいって「○○特別栄誉教授がノーベル賞を受賞した」というのは妙な表現。「ノーベル賞受賞により特別栄誉教授になった○○先生は」であれば妥当。

     余談だが「北里大学」は「きたざと」ではなく「きたさと」と発音する。学祖・北里柴三郎先生の名字が「きたさと」と発音されていたことによるものだが、「きたざと」と誤読されることも少なくない。もっとも、ドイツ語では「Kitasato」は「きたざと」と発音されるようだ。このほか稀に「ほくりだいがく」と誤読されることもある【関連記事あり】。また、北里大の学生の中には「北里柴三郎」先生のお名前を「北里紫三郎」と間違えて書く者もいるとか。