じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 8月28日の岡山は、最低気温21.9℃、最高気温29.1℃で、8月としては過ごしやすい1日となった。昼前には傘が必要となるくらいの俄雨があったが、気象庁の記録上は降水量0.0ミリであった。

2015年08月28日(金)


【思ったこと】
150828(金)世界陸上が面白いわけ

 TBS系列で毎晩放送されている世界陸上が面白い。夕食時に直接視聴しているほか、夜遅い時間帯の放送は録画して翌日に視ている。

 陸上競技が面白いと思うのは、おそらく以下の理由による。
  1. 陸上競技は、ルールがシンプルで、順位や記録も客観的。一目見ただけで分かりやすい。結果の評価が審判に委ねられていない点でスッキリしている【←もちろん、ファウルやフライングの判定はあるが、これも映像の確認程度。】
  2. 対戦型の競技と異なり、陸上競技は、努力の結果が絶対値(=記録)として評価される。対戦型では、勝つか負けるかは、相手次第という部分がある。いくら頑張っても、たまたま同じ時代に強いライバルが出現していれば勝つことができず、順位としての評価は下げられてしまう。もちろん、陸上競技でも、順位自体は相対評価であり、強いライバルがいればメダルはとれないかもしれないが、世界記録、日本記録、自己最高記録などは、ライバルの存在とは無関係に更新できる。要するに、陸上競技は、文脈に依存しにくいスポーツであると言うことができるだろう。
 以上にくわえて、世界陸上では日本人選手があまり登場していないということも、かえってプラスに働いている。2001年8月11日の日記にも書いたことがあるが、
オリンピックのようにいろいろな種目が並行して行われる大会では、日本選手の活躍が期待される種目ばかりがどうしても優先的に中継されてしまう。それはそれで1つの楽しみ方ではあるのだが、日本選手がメダルを取れるかどうかばかりに注目してしまうことは、結果的に他国の選手の力闘ぶりから目をそらすことに繋がる。
ところが、陸上競技では、まことに残念ながら、あまりにも日本人の活躍が少ないため、テレビ局としても、外国人有力選手の魅力やエピソードを伝えざるを得ないところがある。これによって、結果的に、選手個人の生きざまに、国籍を問わずに目を向けることができるのである。

 そういえば、今回の世界陸上では、8月28日の時点で日本人のメダルはゼロ。それどろこか入賞ゼロの状態にあるという。残された可能性は男子50km競歩か女子マラソンぐらいであるとも言われている。もっとも、日本人選手は、女子5000m決勝に2人、男子200m準決勝に3人が勝ち残るなど、それなりに頑張っているようには思う。男子リレーなどもけっこう期待できそう。

 いっぽう、国別のメダル獲得数のほうは、8月28日終了時点で、アメリカが14(うち金4)、ケニアが11(うち金6)、ジャマイカが9(うち金4)などとなっていて、しかも、人種的には黒人系の選手が圧倒的な強さを誇っているように見える。やはり、体格、体力、筋力、スピード、持久力など、どの面においても、日本人選手は不利であることは否定できない。日本人選手が東京五輪で活躍できる場としては、体重別競技、高度な技を競う競技、個人技よりもチームの連携力がものをいう競技などに限られてくるかもしれない。