じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山では6月2日夜から6月3日朝にかけてまとまった雨が降り、積算雨量は38.5ミリとなった。写真は水たまりにできた「パラレルワールド」。実際の写真を上下逆さにしている。昨年撮影した、田んぼのパラレルワールドの写真は、こちら

 なお、これに合わせて6月3日、中国地方(すでに梅雨入りとなった山口県を除く)の梅雨入りが発表された。平年より4日早く、昨年より1日遅い。

 ところで、いくつかの報道を見ると、
  • 気象庁は3日、四国地方と中国 地方(山口県を除く)が梅雨入りしたとみられると発表した。
  • 広島地方気象台は3日、中国地方(山口県を除く)が梅雨入りしたとみられると発表した。
となっていて、発表者が中央の気象庁なのか地方気象台なのかよく分からない。ウィキペディアでは「日本では各地の地方気象台・気象庁が、数個の都府県をまとめた地域ごとに毎年梅雨入り・梅雨明けの発表をする。」と記されているが、地方気象台と気象庁(本省)が協議の上発表するということだろうか?


2015年06月03日(水)


【思ったこと】
150603(水)年金加入者の個人情報流出と今後のセキュリティ対策

 日本年金機構から年金加入者の個人情報が大量に流出した問題が話題になっている。これまでのところ、流出の原因としては、
  1. 年金機構職員宛に添付ファイルつきのメールが送られ、それを展開することによってウイルスに感染。
  2. 年金機構職員宛に外部リンクが記されたメールが送られ、そこに接続するとウイルスに感染
 送りつけられたメールのタイトルは少なくとも5種類あり、そのうち1種類のタイトルは厚生労働省が2年前に公表した、厚生年金基金制度の見直しに関する文書の見出しと同じであり、それ以外も日本年金機構の業務に関係するような内容だったという。これにより数十台のパソコンが感染し、年金加入者の名前や基礎年金番号など、少なくとも125万件の個人情報が流出したとみられている。

 不審なアドレスからのメールは一切閲覧しない、添付ファイルは絶対に展開しない、不審な外部リンクにはアクセスしない、といったことは情報セキュリティの基本中の基本ではあるが、膨大な数のメールを次々と処理しなければならない環境では、不審なメールとホンモノのメールを見分けるのはなかなか困難であろうと思う。

 今回のケースでは、職員がパスワードをちゃんと設定していなかったことや、そもそも、個人情報を扱うパソコンでメールの送受信をしていたことなどいくつかの問題が指摘されているが、完璧な対策を施すことはなかなか難しそうである。

 ちなみに、私の公用パソコンでは、情報統括センターのspam判定と、Yahooの迷惑メールフィルターで二重にチェックしており、これらをくぐり抜けて受信箱に侵入してくるspamは1ヶ月に1通あるかないかという程度である(←その場合も、本文は閲覧せずに直ちに迷惑メールに登録)。もっとも、いま述べたのは多数を相手に一斉送信されるタイプであり、私個人を狙った標的型攻撃メールの場合はこの方法では防ぎきることはできない。事務文書を装ったメールについても今後十分に注意する必要がありそうだ。

 このほか、私用アドレス宛には銀行やカード会社からWeb明細などが送られてくることがあるが、オンラインで利用状況を確認する時には、メール本文からの外部リンクではなく、あらかじめブックマークに登録してある正規のURL経由でアクセスするべきであろう。そう言えば私のところにも、大手銀行を詐称したメールが何通か届いていた。そもそもその銀行には口座を持っていないので瞬時にニセモノであると分かったが、実際に取引のある銀行からのメールの場合は要注意。外部リンクは常にニセモノという性悪説をとったほうが無難。