じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山の街角イルミネーションとライトアップ。
  • 写真上:岡山駅・高島屋前から見たイルミネーション。左奥には12月5日に開店したイオンモール岡山があるが、私はまだ一度も訪れていない。
  • 写真中:車の助手席から撮った西川のイルミネーション。こちらに昨年の写真あり。
  • 写真下:「岡山タワー」(←長谷川が勝手に命名)のイルミネーション。こちらに、昨年、間近で撮影した写真あり。


※岡山駅東口のイルミネーションの写真はこちらにあります。


2014年12月11日(木)

【思ったこと】
141211(木)60歳過ぎてからの保険を考える

 だいぶ前から夫婦でCOOPの団体がん保険に入っていたのだが、毎月の引き落とし額がトータルで9000円近くとなり、これでは将来あまりにも負担が重くなることに気づき、解約することにした。

 リンク先にもあるとおり、この保険は、50歳くらいまでならまあまあの保険料だが、50歳、60歳と歳を重ねるにつれて急激に負担が重くなっていく。入った時にはそのことをちゃんと理解しておらず、「若い時に入っておけば、生涯、安い保険料で済む」のだと勘違いしていた。

 しかし、この先、無保険状態というのも心配である。夫婦合わせて月々4000円くらいで、なおかつ、歳をとっても保険料が増えないタイプをいくつか探してみた。

 まずは、地域生協(おかやまCOOP)の店舗で共済保険のチラシをチェックした。ちなみに、これまで私たちが入っていたのも「COOP」という名前がついているが、受け付けている窓口は全然別物であったようだ。(これまで入っていたのはどうやら外資系保険の団体契約であったようだ。)

 でもって、とりあえず、毎月の掛け金が2000円というコースを見てみると、
  • 65歳まで加入可能
  • 病気入院 日額5000円(但し184日分まで)
  • 事故通院 日額1500円
  • 長期入院30万円(270日以上)
などとなっていた。またこの保険の場合、65歳以降の保障については、
  • あいぷらす ゴールド85」に入れば、85歳まで加入継続可能。掛金は2711円〜5584円(男性の場合)。
  • 「ずっとあい」に移行すれば終身型で、掛け金は3524円〜8810円(男性の場合)。
などであった。65歳まででお払い箱にされてしまってはたまらない。この点、年齢が高くなっても保障が続くのはありがたいが、掛け金を払い続ける余力があるかどうかが若干不安である。

 地域生協扱いとは少し違う、県民共済というのもあるようだ。というか、このWeb日記執筆を予想していたかのように、郵便受けにそのチラシが入っていた。ざっと見たところ、こちらのウリは、85歳まで掛金が値上がりしないという点だが、チラシを見ると、65歳までと、それ以降85歳では保障額がかなり違っている。入院保障型で月掛金2000円の場合、
  • 病気は124日目まで7500円(65〜70歳は124日まで5000円、70〜80歳は44日間までの限定つきで3500円、80〜85歳は44日間の限定つきで2000円)
  • 事故は184日まで1日あたり7500円(65〜70歳は184日まで5000円、70歳〜80歳は184日まで3500円、80〜85歳は184日まで2000円)
  • 事故通院14日以上90日まで1日あたり1500円(65歳以降は通院保障はし)
  • 交通事故死亡5万円(80歳までは同じ、80〜85歳は3万円)
  • 不慮の事故死亡5万円(80歳までは同じ、80〜85歳は3万円
  • 病気死亡は5万円(80歳までは同じ、80〜85歳は3万円
などとなっており、コープの内容と比べると一長一短あるようだ。




 もっとも、ここでそもそも保険が必要なのかをもう一度考えてみた。本来、生命保険や医療保険というのは、働き盛りの世代が、突然の病気や事故で職を失い家族を支えられなくなった時、あるいは医療費が払いきれない恐れがある時に加入すべきものである。私自身の場合、すでに子どもたちは独立してそれなりの収入を得ており、仮に急死しても妻の生活費くらいは何とかなる。(それと、若い時に入っていた一時払いの終身保険があるので、葬式代くらいは何とか賄える)

 となると、けっきょく、手持ちの資金で入院・通院費用を負担しきれるのかどうかが問題となる。仮に、今から10年後の72歳の時に大病を患い200日間入院し、その後半年以上にわたって通院したとする。この場合、上掲の契約内容では、
  • 「あいぷらす ゴールド85」:月々3669円の医療3型では、180日分までが限度で日額3000円。
  • 「ずっとあい 終身医療」」:月々3524円では、180日分までが限度で日額2000円。他に手術保障2〜8万円。
  • 県民共済熟年入院型:月々2000円で、44日分までが限度で日額3500円。他の手術1〜4万円、先進医療1から75万円など。
という試算になる。ここで注意しなければならないのは、長期入院しても、保障が無限に続くわけではないという点だ。上記3ケースで試算すると、入院費用の保障はトータルで15万4000円〜54万円程度、手術保障や先進医療などをどんなに高く見積もってもせいぜい100万円程度しか受け取れないことが分かる。であるなら何も保険に入らなくても、100万円分を別枠で貯金、あるいはNISAの投資信託で運用しておいて、病気になった時に引き出すこととし、もし病気にならなかった時は、利息分(配当分)で自分にご褒美を与えるほうが遙かにポジティブであるようにも思える。

 要するに、原理的に言っても、保険というのは長生きすればするほど、ごりやくが減るようにできているようだ。もっとも、90歳、95歳ともなれば、長期入院を要するような慢性疾患よりは、老衰か、病院の厄介にならないPPKで死亡する確率も高まる。また、要介護で施設に入っても入院とは言えない。長期入院という可能性が本当にあるのかどうかも考えていく必要がありそうだ。