じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 7月23日の日記に、岡大・北福利施設(マスカットユニオン)入り口付近で行われている「好きな作家は誰?投票」の写真を掲載した。一週間後の7月30日にチェックしたところ、若干の順位変動があったようだ。この投票は、単に、「男性=青」、「女性=赤」という区分で自由にシールを貼るというだけの方法なので、ひょっとして不正投票やいたずらがあるのではないかと懸念されたが、これまでのところ、特段の問題は生じていないようである。

 私の学生時代に人気のあった太宰治にもようやく1票が入っていた。コナンドイルも前回の4票から8票に増えていた。なお、シャーロックホームズの日本語訳全作品は、こちらから閲覧可能。英語原文は、いくつかのサイトから読めるようだが、まだチェックしていない。


2014年7月30日(水)

【思ったこと】
140730(水)郷ひろみさんの「60代に人生のピークを」

 6月27日に放送されていた、NHK 団塊スタイル

D’sスタイル 60代に人生のピークを

を録画再生で視た。今回の出演は、郷ひろみさんであった。

 ウィキペディアによれば、郷ひろみさんは1955年10月18日で今年58歳。私が大学生だった1971〜75年頃、レコード大賞新人賞やNHK紅白出場、ブロマイド年間売上実績No.1などでトップアイドルの仲間入りを果たした。ちなみに、この番組の司会の風吹ジュンさんは、1952年5月12日生まれということなので、私と同じ学年だったことになる。もうお一人の国井雅比古さんのほうは、1949年生まれなので、私よりは3歳年上である。リンク先を見て、私の出身高校の先輩であることに初めて気づいた。

 番組では、まず、60代を人生のピークにしたいと考えている郷さんの日常が紹介された。過酷な筋トレ、ボイストレーニングなどさまざまな努力を続け、新たな可能性にもチャレンジしているとのことであった。

 番組の中で特に残ったのは、
  • 腕立て伏せを12回行う場合、「11回目、12回目という最後の1〜2回のために、それまでの10回の努力があった」と考える。人生においても、最後のいちばんきつい時に、ここを乗り越えるために、これまでの努力があったと考えていく。
  • トレーニングをやっていくうちに「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」(体を鍛えることは心も鍛えるという解釈)を実感した。
というお言葉。腕立て伏せの喩えは大いに参考になりそうだ。なお、2番目の「「健全なる精神は健全なる身体に宿る」(A sound mind in a sound body)」については、リンク先にもあるように、いくつかの解釈があり、元々は「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」(It is to be prayed that the mind be sound in a sound body) 」という意味であったが、身体を鍛えることによってのみ健全な精神が得られるかのような言葉へ恣意的に改竄する動きもあり、現在でも世界各国の軍隊やスポーツ業界を始めとする体育会系分野において深く根付いているという。『アシックス』の社名が原文の「orandum est, ut sit mens sana in corpore sano」」という言葉のMens(才知)より動的な意味を持つAnima(生命)に置き換え、 (Animas Sana in Corpore Sano)」の頭文字であるA・S・I・C・Sを並べて造られたということを初めて知った。

 少々脱線したが、郷ひろみさんの人生観というのは、Schwarzの「maximizer vs satisficer」というカテゴリーで言えば、明らかに、maximizerの典型とも言える。アンチエイジングの代表格であるとも言えよう。

 若い時に活躍していまなお現役で頑張っている歌手としては、以前、舟木一夫さんのことを取り上げたことがある。もっとも、舟木さんの場合は、新たなチャレンジではなく、あくまで公演に集まる高齢のファンに「高校三年生」の感動を与え続けることを重視しているように見えた。また、新御三家の中では、西城秀樹さんは再発した脳梗塞からのリハビリ中、野口五郎さんについては、「でも好きだよ/愛してると言うまえに(2014年1月1日)」というシングルが発売されたという情報があるのみで不確か。郷さんは、「新御三家」で括られることを嫌っていたと言われているが、結果として、「自分は人とは違うんだ!」という差別化戦略に成功しているとも言えよう。

 芸能人の私生活には全く興味が無いこともあって、今回初めて知ったことであるが、郷さんは、著名女性歌手との交際、3度の結婚(現時点では2012年が3度目で、2014年6月に双子が産まれたと記されていた)、「ファン限定の出稼ぎライブの毎夜にファンの女性複数人(何十〜何百)と...」といった記述があり、芸能人としての人生とは別に、私生活面でも波瀾万丈であったようだ。結婚と離婚の繰り返しについては、おそらく、常に最高のものを追求していくというmaximizerの姿勢が読み取れるが、ストイックと評されるトレーニング人生との整合性はイマイチ不明。「60代の恋ってあるんですか?」という国井さんのイジワル質問に対して郷さんは、「いや、恋は無いんじゃないですか。だって、ボクいま結婚していますからね、もう。だからもう、いいですね。これで打ち止め。終わりっ。」と答えておられた。ちなみに、女性セブン2014年7月24日号では、風吹ジュンさんが都内の焼き肉店で、年下と思われる交際相手の男性と七輪を前に楽しそうにホルモンを焼いていたというような記事が伝えられていた。風吹さんのほうは、まだ「恋は打ち止め」ではないようだ。