じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 12月17日の夕食後散歩時に写したイチョウ並木と月齢14.5の満月。今回の満月は18時28分。また、09時57分に月の赤緯最北であった。空全体が雲に覆われていたが、明るい満月だけが雲を突き抜けて弱い光を放っていた。右下の青い光点は「岡山タワー」のクリスマスライトアップ


2013年12月17日(火)

【思ったこと】
131217(火)私の心が聞こえる?(5)「知的障害の父を持ちながらも、前向きに、明るく元気に生きている女性」が「知的障害の父のために自分も知的障害の振りをする女性」に誤認された謎

 テレビせとうち(岡山・香川限定)で放送されているこのドラマも火曜日に第29話となり、水曜日にはいよいよ最終回を迎えることになった。

 ドラマ全体の感想は最終回終了後に書く予定であるが、29話までの時点で未解決の謎をいくつか挙げておきたい。

 まずは、地デジ番組表やYahooのテレビ番組表などで、この番組の概要が、

“聴覚障害でありながら聞こえるふりをする男と、知的障害の父のために自分も知的障害の振りをする女性による真実の愛の物語。”
というように、最終回に至るまで誤って紹介され続けた点である。念のため「自分も知的障害の振りをする女性による真実の」という語句で検索すると、 などが全く同じ文章、特徴的な漢字ひらがな表記(「聞こえるふり」と「知的障害の振り」)でこの番組について誤った形で紹介をしていた。おそらくいずれの場合も、このドラマを全く視ていない番組表作成者やWebコンテンツ作成者が、どこかのサイトから概要をコピペしたためにこういう間違いが生じたのではないかと思われる。

 いっぽう、さらに検索を重ねてみると、問題の箇所が「知的障害の父を持ちながらも前向きに明るく元気に生きる女性」というように訂正されているコンテンツもいくつか見つかった。
 なお、公式サイトのintroductionでは、
物語は、聴覚障害を持つ青年ドンジュと知的障害者の継父と暮らす女性ウリを主人公に、2人が愛によって心の傷や家族との確執など様々な障壁を乗り越え、周囲の人々の心をも変えていく姿を丁寧に描き出していく。刺激的な素材や少女漫画のような奇抜な設定のドラマが流布する昨今、駆け引きのない誠実でピュアな心で愛を育んでいく主人公たちのロマンスは、まさに韓流ファンが待ちわびていたドラマとも言えよう。主演を務めるキム・ジェウォンが「タイトルに惚れた」と言うように、「心の声が聞こえる」人であれば、たとえ耳が不自由でも、人生は温かで幸せなものになる。逆に、耳が聞こえるにもかかわらず、心の声を聞こうとする余裕がなければ、互いに理解し合うこともできず、人生は寂しく孤独なものになるだろう。主人公2人の汚れない愛は、そんな深いメッセージを見る者の心に真っ直ぐ伝えてくるのだ。“障害”という難しい素材を扱いながらも、押しつけがましさや特異性を感じさせることなく、ピュアなロマンスに昇華させている点でも心地よい。
と紹介されており、地デジ番組表や、Yahoo、TVガイドなどの担当者が、一度でもこの公式サイトを閲覧して自身の発信内容を点検をしていれば、誤情報をばらまく失態には至らなかったと思う。

 また、番組表などの紹介記事だけからはこのドラマは「ドンジュとウリの真実の愛の物語」のように思われてしまうが、実際のテーマはむしろ、実の親子関係、義理の親子関係、義理のきょうだい関係の葛藤とその克服にあるように思える。 本当の中心人物はポン・マル(チャン・ジュナ)であって、設定上の主人公であるドンジュとウリはむしろ脇役にさえ見えてしまう。【12月10日の日記参照。】


次回に続く。