じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 アイソン彗星が、11月18日にはおとめ座・スピカのすぐ近く、また11月21日〜22日頃は水星の右側近くを通過して太陽に向かっているという。11月17日(土)の早朝、おとめ座・スピカと水星の位置を確認したが、岡山の場合、5時40分から5時50分頃であれば、十分に暗く、かつ地平線から十分高さいところにあることが確認できた。

 もっとも気がかりな点が2つある。1つは18日未明の満月となる月明かりの影響。17日早朝なら西の空に沈む直前であまり影響が無かったが、これからは空全体を照らすことになりそう。18日未明はしし座流星群が極大となるがこれも条件最悪とされている。

 もう1つ気がかりなのは、PM2.5の影響だ。岡山を含む瀬戸内地方はPM2.5が滞留しやすく、じっさい17日早朝も空全体がもやがかかっているような状態であった。18日も同様の気象条件であったとすると、天頂部でも3等星がやっと見える程度であり、肉眼での観察は困難であろう。17日早朝に撮った写真に、アイソン彗星の18日の予報位置を貼り合わせたもの。急増光してこのくらいの明るさになれば申し分ないのだが。



2013年11月16日(土)

【思ったこと】
131116(土)第6回日本園芸療法学会広島大会(17)浅野理事長の教育講演(11)園芸療法の効果の評価(4)

 昨日の続き。

 KJ法、GTA、Discourse分析など代表的な質的分析が概観されたあと、比較目的で、量的分析の一例が紹介された。そこでは12人の小児がんの子どもに自然体験キャンプを実施し、不安を測るRCMASのスコアが、キャンプ前とキャンプ直後、1カ月後でどう変化したのかをt検定で検証しようとしたものであった。

 もちろん、こうしたキャンプに公的支援を行うべきかどうかといった行政的な判断が必要な場合には、t検定なりSignテストなりでの有意性を確認することは必要であるが、いちばんの注目点はそれぞれの参加者にどのような改善が見られたのかを質的に把握することにある。また、仮に12人中8人で改善があり、残り4人は改善なしという結果になったとすると、全体では多数決原理で改善ありと判断されてしまうが、それよりも求められるのは、
  • なぜ8人では改善したのか。どういう手法が役にたったのか?
  • なぜ残り4人では改善しなかったのか。どうすれば改善に繋げるのか?
という視点でより綿密な評価を行うことにある。例えば、残り4人は小児がんの程度が重く能動的な活動が十分には行えなかったかもしれない。その場合は、活動メニューを改良すれば、次回は12人全員で効果ありという結果が得られるかもしれない。

 次回に続く。