じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 土曜日の昼、生協マスカットユニオンに行く途中、フェンス越しに図書館の耐震改修工事の様子が見えた。内部には鉄骨が組み込まれ、目立たないところで耐震補強がなされているようであった。


2013年10月13日(日)

【思ったこと】
131013(日)NHK杯将棋:橋本崇載・八段の「じぇじぇ」と中田宏樹・八段の起死回生の一手

 昼食時、NHK杯テレビ将棋トーナメント中田宏樹・八段vs橋本崇載・八段を観た。

 橋本崇載・八段と言えば、昨年のNHK杯戦のインタビューの時にも、

【矢内】「羽生NHK杯にはどのような印象をお持ちですか?」
【橋本】「羽生さんっ? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけどオイラ負けないよ。」
【矢内】「本局への意気込みをお願いします」
【橋本】「駒たっ・・・駒たちが躍動するオイラの将棋を皆さんに見せたいね。」
という型破りな受け答え(佐藤紳哉・六段のパロディ)をしておられたが【2013年11月2日】、今回もまた、
【矢内】中田八段の印象はいかがででしょうか?
【橋本】中田さん? 強いじぇ 序盤、中盤、終盤、スキがないと思うじぇ。じぇじぇ? だけど、オイラ負けないじぇ
【矢内】本局への意気込みをお願いします
【橋本】駒たちが躍動するハシちゃんの将棋をみなさんに見せたいじぇ。じぇ...じぇ

【矢内】はい、〜いうことなんですが。
【解説・松尾】はい、そうですね。何て言っていいかわからないんですけど。困るんですよね。何かこう拾えないんで、うまく。
【矢内】素直な反応がねえ。いちばん。
【解説・松尾】何か言ってくれるんじゃないかなあと思ってたんですけれど、やっぱやってくれましたね。
【矢内】今回は、ホント、大人気だった、あまちゃんにかけて、はい、ハシちゃんの。
【解説・松尾】ハシちゃんでしたね。自分で言うかっていう感じですけど。
【矢内】言っちゃいましたね。
というようなやりとりがあった。ちなみに、私には「じぇじぇ」が何を意味するのか全く分からなかったが、ネットで調べたところ、9月まで放送されていたNHK朝ドラの「あまちゃん」に出てくるセリフで「驚いた時に使用します。気持ちの強弱で「じぇじぇ・・・」と重ねて使用します」という意味であったことを初めて知った。そう言えば、私は、その1つ前の朝ドラ、「純と愛」は全回録画・ダビングして熱心に視ていたが、その終了とともに朝ドラからは完全に卒業し、1回たりとも視ていなかったのであった。

 であるからして、「あまちゃんにかけて、はい、ハシちゃんの」という矢内さんの解説でも、その意味が分からず、ひょっとして、橋本八段が直前に佐藤天彦七段に勝ててという意味かと思ったほどであった【佐藤天彦・七段が「あまちゃん」と呼ばれているかどうかは不明】。

 もう1つ余談だが、橋本八段に関しては2月2日の日記で、
...行方尚史・八段vs郷田真隆・棋王戦の時には、橋本崇載・八段が解説の途中の雑談で「私なんかは将棋も勝てない、結婚もできない」と語ったことを受けて、矢内さんが「私もすごいそれ、耳が痛いです・・・」と受けておられたが、今年あたりは将棋以外の私生活面でサプライズがおこりそうな気もする。
と書いたところであったが、矢内さんは、将棋界とは接点のない30歳代の一般男性と既に婚約していることが9月に発表され、10月に入籍すると報じられた。この部分の私の予想は大当たりであった。

 さて、将棋の本題に入るが、今回の対戦では、終盤に、中田・八段の大妙手があった。松尾・七段の解説のほうではほぼ橋本の勝利という場面で、敵陣のど真ん中に「▲7一角」という、ただ取りのような手を打ち込んだのであった。ちなみに、この手は矢内さんも気づいていたが「▲7一角打っても同玉で取られちゃうんですよね」と控えめな指摘にとどまっていた。実際は同玉のあと次々と駒を捨てて即詰み。松尾・七段のほうは、実際に中田・八段が「▲7一角」を打ったあとでその重大さに気づかれたようであった。

 持ち時間をたっぷり使ってじっくり考えられる場面なら「7一」への角打ちは当然考慮に入れるべき手だったのかもしれないが、私のような素人には、今期最高の妙手であるように思えた。

 なお、解説の松尾歩・七段はB級1組在籍で、10月13日現在で5勝1敗(1敗は橋本・八段に負け)、他に1敗は広瀬・七段だけなので、このまま勝ち進めば来期のA級入りが期待される。橋本崇載・八段のほうも5勝2敗なので、まだまだA級復帰のチャンスあり。また、現在B級2組の中田宏樹・八段も4戦全勝と絶好調。