じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて、名古屋市の写真。地下鉄「栄」駅を下りたところで、「この先 路上禁煙地区」、「違反者は過料2,000円」という表示が目にとまった。名古屋駅周辺でも、電光板で同じような注意を呼びかけていた。歩きながら観察した限りでは、駅周辺の路上で数本のポイ捨て吸い殻があったものの、違反喫煙者はさすがに居らず、路上禁煙が行き届いているとの印象を受けた。岡山大学周辺でも、敷地内全面禁煙実施後、敷地外の路上で他者の迷惑を顧みずに喫煙・ポイ捨てする不心得者が急増する恐れがあり、可能であれば、岡山市の路上禁煙地区を大学周辺に広げてもらいたいと思う。なお、2013年5月末現在の、同・禁煙地区内でのポイ捨て数・路上喫煙者数の推移のデータがこちらに公開されている。

 もちろん、本来は、路上禁煙地区内であろうとなかろうと、歩行喫煙や吸い殻ポイ捨はもってのほか。喫煙者は厳しく糾弾されなければならない。



2013年06月23日(日)

【思ったこと】
130623(日)人間・植物関係学会2013年度大会(8)口頭発表(4)ポトスの葉に触れることの効用

 昨日の続きで、この連載の最終回。

 大会2日目午前中、ポトスの葉に触れることによる心理的・生理的変化と人の不安特性に関する研究発表があった。自然のポトスの葉っぱのほか、アルミニウムの板、布、樹脂製の人工ポトスそれぞれが5cm角の窓から提示し、閉眼状態でそれらに触れた時の種々の生理反応を測定しつつ、SD法による印象プロフィール評価をしてもらい、かつ、特性不安などの調査を行うというものであった。

 この研究のスゴイところは、ハイテク機器を使用し、さまざまな中枢神経活動の指標を測定しているという点であった。しかし、仮に、心理学の実験計画として扱った場合、4条件を比較しても、一般性のあるどういう結論が引き出せるのかは、かなり疑問であった。なぜなら、自然のポトスは決して植物の代表ではない。布も織り方によっていろいろな感触があり、この実験で使用された布をもって一般的結論を出すことはできない。

 質疑の時間に私のほうからも質問させていただいたが、この種の実験計画で、生きた植物の葉っぱを触れることの普遍的効用を見出そうとすると、無限に近いくらいの素材で比較しなければならず、何年経っても結論には至らないのではないかと懸念される。それよりも、生きた植物に限って、どういう葉っぱに触れた時に最も良い効果が得られるのか、という条件探索・発見型の実験研究を行ったほうが建設的であるように思えた。

 経験的に言えば、ラムズイヤーなどは、快適な感触が得られる代表格であると思う。いっぽう、ポトスは、触って楽しむ植物としてはあまり適していないように思える。

 ということで、今回の大会のメモ・感想についての連載はこれで終了。なお、この学会は、4月から会長が土橋先生に交代し、理事も大幅に増員された。大会ホームページについては、迅速な更新をお願いしているところであるが、6月24日現在では未だ大会後の新情報が掲載されていないようである。ちなみに、来年の大会は2014年6月21日〜22日に、宇都宮大学農学部で開催される予定となっている。2005年5月10日の日記に書いたように、私が全国都道府県の中で一度も宿泊したことの無い県は、秋田、富山、栃木、群馬の4県となっており、来年6月に栃木県に宿泊すると、残りは3県だけとなる。もっとも、別段、全都道府県宿泊を達成しようという目標を立てているわけでもないので、今後、秋田や富山や群馬まで泊まりに行く機会があるかどうかは微妙。(通過・日帰り観光だったら、鳥海山、黒部ダム、鬼押し出しなど、各県の観光地を一度は訪れているので、未踏の地というわけでもないし。)