じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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岡大・東西通りのハナミズキ観賞ガイド。岡大・東西通りの南側歩道にはたくさんのハナミズキが植えられており、毎年GWの頃に見頃となるが、今年は開花が少し早いようだ。ハナミズキは見た目ほどには彩度が高くなく、また、岡大東西通りでは、道路の北側から全体を見渡そうとすると逆光になってしまって、なかなかうまく撮ることができない。しいて言えば、逆光になりにくい曇りの日、もしくは、太陽の光が東西方向から射し込む朝夕がオススメ。


 昨年の記録が2012年4月25日の日記にあり。


2013年04月22日(月)

【思ったこと】
130422(月)こころを動かす園芸療法(2)「やりたい」を引き出す6つの工夫

 昨日の続き。

 紹介された晴耕雨読舎の施設は、高槻市の郊外にあり、広さは300坪くらいということであった。1日の利用者定員は20名で、月曜から土曜日に開所(祝日を含む)。要介護認定を受けている人が対象で、利用者負担は1割。他に、園芸活動に必要な材料費として毎回210円の負担がある。なお講演後のフロアからの質疑の時にも言及されたが、デイサービスというのは、殆ど何もすることなしに過ごすような施設であっても、ここで紹介されているような園芸活動中心の施設であっても、利用料金は変わらないとのことであった。ネットで検索したところ、料金は、介護度のほか、個別機能訓練加算、運動機能向上加算、食事代、昼食費、おやつ代、おむつ代、若年性認知症ケア加算、口腔機能向上加算、栄養ケアマネジメント加算などがあるらしいが、詳しいことは分からない。

 利用者の内訳は、要介護度2が一番多く、続いて1、3&4という順であるというお話だった。長期間利用されている方が多いせいか、開設当初に比べると介護レベルが上がっており、園芸活動としてできることは以前よりも少なくなってきているといようなお話もあった(←長谷川の聞き取りのため不確か)。

 なお、この施設は園芸活動が主体ではあるが、大工仕事(木製のレイズドベッド、柵、椅子など)、創作活動、採れた野菜の調理、花摘み、フラワーアレンジなどの活動もあり、またデイサービスとしての入浴、健康チェック、健康体操なども行われているということであった。

 昨日も述べたように、この施設は、3つの「たい」(生きたい、やりたい、自分でいたい)という理念のもと、「利用者さんのやりたいことをやっていただく」、「利用者さんができることはできるだけ自分でやっていただく」という基本方針を貫いておられるようであった。このあたり、集団で画一的な園芸作業を行うような施設とは大きく異なっている。

 その方針のもと「やりたい」を引き出す工夫として、
  1. 「自分の畑」をもつ
    →同じ植物に継続的に関わる効果。自分自身の行動とそれに随伴する結果(野菜の成長や収穫、周囲からの称賛など)を明確にする効果などが期待できそう。なお、自分の畑とは別に、共同の花壇もあるようだ。
  2. 予定を立てる・振り返る
    →能動的な選択、自律感、自己効力感、達成感が得られやすい。
  3. 「使える」ものを作る
    →実用性のないものを作っても、何のための作業なのか分からなくなる。実用性という価値は好子の大きさを高める。
  4. 「自分でできる」環境がある
    →障がいがあっても行動が自発できるような環境。その行動が強化されやすいようなしかけ
  5. 楽しむしかけがある
    →行動を動機づけるようなオペランダム、弁別刺激、達成の目安となるような付加的好子がたくさん用意されている。
  6. 個々の要望をとらえる
    →これは、行動分析学やダイバージョナルセラピーの基本。集団による画一的な園芸作業では達成できない重要なポイント。
が重視されているということであった。(「→」部分は長谷川のコメント・感想。)

次回に続く。