じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 各種報道によれば、ロシア中部のチェリャビンスク州などで、現地時間の2月15日午前9時すぎ(日本時間の15日正午すぎ)、空から火の玉のような物体が、白い煙を残しながら落ちていくのが目撃された。物体は隕石とみられており、その衝撃で建物の窓が割れるなどしてこれまでに1000人以上が怪我をしたという。

 これとは全く別に、直径およそ45メートルの小惑星が、2月16日の明け方に、地球に最も接近して通過し、国内でも小惑星が移動する様子が観測された。「2012DA14」という小惑星で、直径およそ45メートル、重さはおよそ13万トン。日本時間の16日午前4時25分ごろ地球に最も近づき、気象衛星よりも近い上空およそ27700kmを通過したという。

 小惑星の大接近については、何らかの計算ミスや想定外の力が働いて地球に衝突したらどうしよう、という一抹の不安もあったが、科学の力は信頼に足りうるものであった。

 ということで2月16日も、何事も無かったかのような平和な朝を迎えた。



2013年02月15日(金)

【思ったこと】
130215(金)NHK朝ドラ「純と愛」で出現した「純愛熱中症」と「アンチ純愛症候群」(12)一部の人たちが批判・攻撃的な書き込みを続ける理由(2)

 昨日の日記で、批判・攻撃的な書き込みを続ける原因をいくつか挙げた。但しそれらはあくまで仮説にすぎない。それらとは異なる理由もありうるし、いくつか挙げた要因が複合して、スパイラル型に増殖している場合もありうる。

 それはそれとして、批判・攻撃的な書き込みを続けることがよい影響をもたらすとは思われない。余計なお節介であることを承知の上で言わせて貰えば、

●同じエネルギーを注ぐのであれば、何かを誉めたり、あるいは、批判をする場合でも「こういうシナリオに書き換えればもっと面白くなるだろう」といった建設的な提案をすることのほうがポジティブな生き方につながるのではないか。

と思う。その理由はいくつかある。

 第一に、非難の発言を続けても、自己の発展向上には何の役にも立たないからである。少なくとも、自分自身の抱えている問題を回避するために(注意をそらすために)他者への攻撃を続けているような人は、もっと正面から問題を直視し、その解決に取り組むべきである。昨日の日記でも述べたように、「攻撃をすれば自分自身の抱えている問題に注意が向かなくなり、ストレス解消になる」という効果があるかもしれないが、それはあくまで対症療法的な効果であって、本質的な解決を先延ばししているにすぎない。

 第二に、嫌悪感情の吐露、単なる苦情、揚げ足取りといったレベルの書き込みを続けていると、その人の創造性が失われてしまう恐れがあるからである。自分の好きなドラマに注意を向けて、こういうところが良い、こういうところに感動した、といった感想を述べるのであれば、良いこと探しの目が肥えてきて自分の人生にも役立つ何らかのヒントが見つかるかもしれないが、全否定や排除の姿勢で否定的感想を並べている限りは何の発展も期待できない。そのうちに、自分の人生まで欠点ばかりが目につくようになるかもしれない。少なくとも、このドラマを批判するのであれば、「こういうシナリオに書き換えればもっと面白くなるだろう」といった建設的な提案をしたほうがよい。

 第三に、他者への批判・攻撃行為は、当然のことながら、攻撃対象となった人に不快感を与える。ドラマの感想掲示板に「このドラマは不快だ」と執拗に書き込むことは、そのドラマを楽しんでいる人たちを少なからず不快にさせる。自分自身も不快の原因になっているという自己矛盾に陥ってしまうのである。そう言えば、このドラマの主人公、純に対して、
  • 口のきき方も知らないのか!
  • 自分のことばかり考えて暴走している
  • ギャーギャーうるさい
というような批判の書き込みがあるようだが、純は嫌いだといっているご本人自身が、実は純と同じことをしているという自己矛盾に陥っているのではないか。また、このドラマが日本の伝統的な家庭の良さを破壊していると批判している人もおられるようだが、本当に日本の伝統文化を大切にしている人だったが、いろいろな人が読みにくるクチコミ掲示板のような場で声高に罵るようなことはしないはず。もっと丁寧に、多様な価値観を持った人たちの気持ちにも配慮して書き込みをするはずである。

 次回に続く。