じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて、JR岐阜駅周辺の写真。弁当を注文していなかったため、21日(日)は、駅近くで昼食をとった。県庁所在地の駅であるにもかかわらず、JR岐阜駅や名鉄岐阜駅周辺の商店街は人通りが少なく、大半の店が閉まっていた。繊維問屋が定休日になっているためだろうか。

 なお、写真上の黄金像については、楽天版(10/21付け)参照。

10月22日(月)

【思ったこと】
_c1022(月)第5回日本園芸療法学会in 岐阜(1)基調講演「宇宙と生命」

 10月20日〜21日に開催された、第5回 日本園芸療法学会 in 岐阜に出席した。この学会の年次大会に参加するのは2年連続であり、昨年の記録がこちらにまとめてある。

 大会1日目の午後は、まず

「宇宙と生命」

というタイトルの基調講演が行われた。ちなみに、基調講演というのは「会の目的や基本的な方針を明らかにするための講演」と定義されているようだが、この学会では伝統的に、園芸療法には直接関係なさそうな演題が多いように思う。第一回大会の時の基調講演なども、園芸療法というよりは人間・植物関係学会に近い内容であったし、昨年の大会のフィトセラピーの話題も、園芸の二次利用的な話題であったと記憶している。

 でもって今回の基調講演であるが、宇宙の生成や天文学の雑学的知識が中心であり、あまりにもスケールの違いすぎて、園芸療法とどう結びつけてよいやら、戸惑うところが多かった。もっとも、かつて天文少年であった私にとってはまことに興味深い話題であり、教養を深め、生命観の視野を広げるという点では大変参考になったと思う。

 いくつかのテレビ番組でも紹介されているが、天文学というのはここ数十年で大きく発展した学問の1つと言える。私が子どもの頃に小学生向けの本や雑誌で学び取った天文学の知識は相当程度に書き換えられている。宇宙の広さ、宇宙のはじまり、ブラックホール、ダークマターなどいくらでも例を挙げることができる。太陽系1つとっても、私が子どもの頃には、輪のある惑星は土星のみ、衛星を持つ惑星は地球、火星、木星、土星の4惑星だけであった。数日前のNHK番組では「キュリオシティ」の探査活動による驚異の発見の数々が紹介されていた。これらを知っていようといるまいと、日々の園芸活動の中味が変わるわけではないが、人生と一体化しながら植物と関わっていくためには、天文学の最新の発見にも目を向け、より広い視野から生命観を構築する必要があるかもしれないと思った。

 このほか、講演の内容とは直接関係ないが、今回の演者のF先生は、ワイヤレスマイクを片手に、聴衆の中を歩き回って講演をするという、ユニークな講演スタイルをとっておられた。御自身の講義でも同じやり方をしておられるとか。私自身も一度試してみたいとは思う。

 もう1つ、これも余談だが、F先生は、名古屋大学大学院・理学研究科附属南半球宇宙観測研究センター長をつとめておられ、NANTEN2の観測にも携わっておられるということであった。そのこともあり、チリのアタカマ高地やその周辺の様子が紹介されていたが、じつはあのあたりは2004年8月に訪れたことのある地域であった。ああいう辺境地域への旅行を経験したことがある物好きは、聴衆の中では私一人だけであったかもしれない。

 次回に続く。