じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2012年版・岡山大学構内でお花見(43)朝日を浴びるヒマワリ畑

 農学部農場内に毎年登場するヒマワリ畑が見頃を迎えている。ヒマワリの花は東向きに咲く性質があるため、南側の道路から眺めるとどうしても横向きが多くなってしまう。


 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに公開中です。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です

7月1日(日)

【思ったこと】
_c0701(日)うるう秒挿入のメリットとデメリット

 各種報道によれば、7月1日の午前8時59分59秒と9時00分00秒のあいだに、3年半ぶりに「うるう秒」が挿入された。世界各国の標準時と、地球の自転による時刻のずれを修正するための処置。挿入は1972年から始まり、今回で25回目になるという。


 わずか1秒とはいえ、秒単位の精密な時刻合わせが必要になっている現代社会ではこの影響はけっこう大きい。電波時計やテレビの録画機などが自動的に修正されるのに対して、電波やオンラインの修正機能を持たない時計や電子機器は、いくら精密に時を刻んでも1秒の誤差が生じてしまう。オンラインでの決済、ETC時間割引などは秒単位で重大な影響を受けるため、調整済みの時計と、未調整の時計の不一致があると重大な影響を及ぼす。

 このほか、GPSの時系のように、1980年1月6日時点ではUTと同一であったものの、その後の閏秒修正を行っていないことにより、1秒どころか、しだいにズレを生じてしまい、このままでは現実的な混乱が起こりかねないケースもある。

 閏秒を廃止することを目指す提案もなされているが(廃止論:米国、フランス、日本など。存続論:英国、中国、カナダなど。)、今年1月の国際電気通信連合(ITU)の無線通信総会では採決が見送られ、廃止の場合も正式決定は2015年の総会に持ち越されるという。ちなみに、うるう秒が廃止された場合、南中時刻とのあいだに100年後には90秒のズレが生じることになり、さらに遠い将来には時刻上の昼と夜の逆転が起こるようになる。

 うるう秒を挿入するかどうかは人間世界の勝手な問題であるが、地球の自転による時刻のずれというのは結構微妙な影響をもたらす。例えば、皆既日食がいつ起こるかということは、太陽と月と地球の位置関係から正確に予測ができる。しかし、自転速度にゆらぎや遅れがあると、月の影が地球上のどこに達するのかを確定することができない。例えば、エジプトのピラミッドが作られていた頃であっても、地球上でいつ皆既日食が起こったのかどうかは計算可能であるが、皆既日食帯がピラミッドの真上にかかっていたかどうかは分からないという。(こちらに関連記事あり。)

 次回に続く。