じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2012年版・岡山大学構内でお花見(41)本部棟と時計台の前に咲くネジバナ

 農学部構内(6/22)ほどの規模ではないが、本部棟前や時計台前の芝地でもネジバナ(モジズリ)が目立つようになってきた。

 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに公開中です。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です


6月26日(火)

【思ったこと】
_c0626(火)人間・植物関係学会2012年度大会(2)基調講演(2)里山を活用した子ども自然体験

 基調講演の2番目は、NPO法人代表理事のI氏による「里山を活用した子ども自然体験」に関する話題提供であった。

 I氏は大都市近郊でNPO法人を立ち上げ、米国で取得された「アメリカ園芸療法協会・認定正園芸療法士(HTR)」の資格を生かして、デイハウス、デイサービスセンターなどの高齢者福祉事業、小学生を対象とした自然体験活動事業、さらに、園芸福祉士の養成に取り組んでおられるとのことであった。今回はそのうちの子ども自然体験についての話題が提供された。

 里山での自然体験活動を行う意義としては、主体的に自然とふれあうことによる新たな発見や感動、それぞれの子どもの個性や特技の発見などがあり、またスタッフとしては、子どもの成長を実感する喜びがあるという。より具体的には、初心者向けの「子供自然体験学校」のほうはとにかく体験すること、リピーター向けの「里山わんぱく冒険隊」のほうは「自然の中で、自ら考え、行動できる子どもになる」ことをテーマとしているという。また、年2回、大自然にふれあうための合宿活動を行っているということであった。

 参加者の中には、学校では集団にうまく馴染めないような子どもも含まれていたが、自然体験活動では積極的に行動し、リピーターとして参加した時には下級生の面倒もみていた、といった事例も紹介された。

 今回は、子どもの自然体験に関する話題に限られていたが、私自身としては、デイハウスやデイサービスセンターでの園芸活動のほうにも大いに興味があり、ご講演後に個人的にいろいろとお話を伺うことができて大変勉強になった。

 以上お二人の基調講演のあと、ディスカッションが行われた。里山という環境は、人間と自然との微妙なバランスの中で作られていること、日本の国土においてなくてはならない存在であること、これからも積極的に関わるべき対象であることなどが理解できた。

 次回に続く。