じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 人間・植物関係学会2012年度大会の会場近くで、赤い花をつけた街路樹を見かけた。アメリカデイゴ(カイコウズ)ではないかと思われる。

6月24日(日)

【思ったこと】
_c0624(日)マイケル・サンデル5千人の白熱教室 (8)前半のまとめ

 昨日の続き。

 番組(講義前半の収録)の最後は、以下のような形でまとめられた。
  • この30年の間、徐々に世の中が「市場経済」から「市場社会」に移り変わってきている。
  • 市場経済と市場社会を区別はしなくてはならない。市場経済というのは、生産活動を維持するための非常に効果的な手段の1つである。これにより、繁栄や富をもたらされ、経済も成長してきている。
  • しかし、市場経済が市場社会化してしまうと、私的な生活から公的な場面までのあらゆる物が商品化され、売買されるようになる。
  • 教育、健康、人間関係、市民社会、町の名前、市民としてのアイデンティティなどを売買の対象にしてよいのかどうかを議論していく必要がある。
    【講義録はこちら
 サンデル先生の「コミュニタリアニズム的」共和主義についてはいろいろな議論があるようだが、私のような素人にはなかなか判断ができない。但し、行動分析学の立場から「お金」の役割を再考するという限りのことであれば、私でも何とか手に負える課題となる。そのさい、何がお金で買えるのかという絶対的な議論ではなく、どういう文脈であればお金でやりとりしてもよいのか(お金でやりとりしたほうがよいのか、お金でやりとりする以外には効果的な手立てが無いのか...)ということは言えるように思う。

 なお、この講義の後半は、昨日放送されたはずである。録画予約をしておいたが、なかなか再生視聴する機会がとれそうもない。この日記で取り上げるのは来週以降になりそう。