じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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本部棟前のミステリーサークル?

 本部棟前の樹木の周りに、濃い緑色のサークルが出現している。樹木の根元に肥料を与えるために円環状に溝が掘られており、その養分もしくは水分が溜まりやすいことによって芝の成長が良好であったことによるものと推測される。

6月1日(金)

【思ったこと】
_c0601(金)6月1日は「岡山市民の日」/岡山市の市民意識調査(1)住み続けたい理由

 こちらの案内にあるように、今年から6月1日が「岡山市民の日」に定められたそうである。これを記念して、6月1日には、岡山駅前広場の桃太郎像がファジアーノのTシャツと「6月1日は岡山市民の日」と記したたすきを“着用”し、さらに記念式典が行われたり、旧・建部町では日帰り温泉が無料になるといったイベントが開催された。また翌6月2日にも、ファジアーノ岡山Jリーグ公式戦「岡山市民デー・歩け歩けウォーキング!!」が行われるとのことである。

 この「岡山市民の日」を特集した「市民のひろばおかやま」(2012年6月号 No.1317)に、

平成23年度「市民意識調査」

という興味深い資料が掲載されていた。これは住民基本台帳と外国人登録データから18歳以上5000人を無作為に選んでアンケートを送付し、2523人から回答を得たというものであり、詳細データはこちらからダウンロードできるようになっている。

 それらの資料の中で特に興味深いものとして、まず、「今後も岡山市に住み続けたいですか?」という質問があった。結果は、
  • 住み続けたい 77.4%
  • どちらともいえない 16.3%
  • 住みたくない 3.7%
  • 無回答 2.7%
となっており、他の都市との比較はできないが、絶対値として8割近い人が住み続けたいと思っているという結果が出ていた。ちなみに、詳細データによれば、住み続けたいという人の割合は平成21年度調査より2.6%減少しているが、住みたくないと答えた人の比率3.7%は平成7年度調査以降の過去最低を記録しているという。また、年代別では、「住み続けたい」の比率が最も低いのは10歳代で50.0%、それ以降は年代階層が高くなるにつれて上昇し、70歳代以上では88.6%に達しているという。

 もっとも、詳細データによると、全体のサンプル数2523名のうち、10歳代はわずか38名、20歳代は212名などときわめて少なく、逆に、60歳代が539名、70歳代以上が586名と著しく片寄っている。よって、「住み続けたい」比率が高いことや、以下に述べる「住み続けたい理由」では、高齢者の考えが大きく反映してしまっている可能性があるようだ。10歳代は実際には18歳以上なので少なくても当然だが、20歳代で少なかったのは、アンケート協力者が少なかったためなのだろうか。

 以上の問題点をふまえつつ、「住み続けたい理由」についての結果を見ると、
  • 気候など自然環境が良い 72.5%
  • 先祖代々の土地・墓地がある 37.2%
  • 交通の便がよい 30.3%
  • 住環境がよい 28.4%
  • 買い物が便利 27.1%
  • 食べ物がよい 23.4%
などとなっており、行政サービスの良さを挙げた人は比較的少なかったようである。いっぽう、住みたくない理由のほうは、
  • 交通の便がよくない 41.9%
  • 都会的な魅力がない 36.6%
  • 人情・人間関係がよくない(排他的) 30.1%
  • その他 28.0%
  • 経済的な活気がない 24.7%
などとなっていた。

 住み続けたい理由の「気候など自然環境が良い」はすべての年代で最も多く、岡山市の特徴をいちばんよく表しているように思う。私も同感であり、とりわけ、「晴天率が高い」、「比較的暖かい」、「県北の山と、中央の吉備高原、南の瀬戸内海」といった豊かな自然は、岡山の大きな魅力であるように思う。

 交通の便については、「交通の便がよい」という形で「住み続けたい理由」に挙げた人が多い反面、「交通の便がよくない」を住みたくない理由に挙げた人も少なく無いことが分かる。私自身の生活から言えば、岡山市で生活するためには、やはり自家用車や自転車が欠かせない。これを活用している人は「交通の便がよい」と答えるのであろう。いっぽう、バスや路面電車、JRだけで生活しようとすると、かなり不便となる。詳細データで、住みたくない理由を年代別に見ると、50歳代以上で「交通の便がよくない」を挙げている人が最も多く、特に70歳以上では70.0%を占めていることもこれを裏付けていると思う。なお、10歳代、20歳代の住みたくない理由のトップは「都会的な魅力がない」であり、確かに、東京や大阪などに比べて、若者をひきつける魅力が不足しているという面は否めない。

 次回に続く。