じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大・本部棟の屋上に学旗(校旗)が掲揚されているが(1月24日25日の日記参照)、最近になって、旗の色が、紫色から青色に変えられているようである。写真上は5月20日朝に撮影した現在の青色。写真下は、3月11日に半旗として掲揚されていた時の紫色。画像を拡大してみると、旗の下部に入れられていた「岡山大学」の文字が5月20日の写真では消えており、雨で色褪せたわけでもなさそう。


5月21日(月)

【思ったこと】
_c0521(月)金環日食その後/部分月食/金星日面通過/金星食

 太平洋側を中心とした日本列島で21日朝、金環日食が観測された。ウェザーニュースの前日予想では、金環日食帯で「バッチリ見える」と予報されていた地域は長野県、岐阜県、北関東のごく一部に限られており、それ以外では「見える時間あり」となっており、観測者をやきもきさせたことと思うが、金環日食帯の中心線に近い東京、神奈川、串本などでも、継続時間が長いことが幸いして、雲の間から金環が眺められた模様である。2009年7月22日の皆既日食の際には観測地の1つ悪石島が風雨に見舞われるなど一部の日食ファンをガッカリさせたが、今回は、曇りと予想されていたなかで見えたという幸運感もあり、多くの人たちが感動できたことはまことに喜ばしいことであった。ちなみに、岡山での様子は5月20日付けの日記の通り。

 この5月21日は10時25分から授業担当があったため、私自身は、岡山にとどまって「大規模部分日食」見物をしたところであるが、仮に何も用事が無くて年休がとれていたとしたら、どういう行動をとっていただろうか。前日の天気予報が芳しくなかったため、雲に覆われるリスクを承知の上で「金環」にこだわるか、それとも、天候のリスクをできるだけ小さくしてとにかく部分日食を見るか、で相当迷ったのではないかと思う。

 おそらく私がとったと思うのは、当日の早朝に瀬戸大橋をわたって高松道を西に進み、豊浜SAで待機して気象情報をチェックし、徳島道または高知道を進みながら、雲の切れそうな場所で最寄りのSAに寄るか、ICを出てどこかの空き地で観察するかという行動である。しかし、ウェザーニュースの日食時間帯の現地報告情報によると、結果的には、徳島道を通っても高知道を通っても殆どの地域が雲に覆われて見えなかったようであり、「岡山で見ていたほうが良かった」と後悔していたかもしれない。

 もっとも、「大規模部分日食」しか見られなかったことで負け惜しみを言うわけでもないが、金環日食というのは皆既日食に比べると劇的な変化が起こるというものでもない。肉眼で見られないので直接体験とは言い難く、金環を紙の上に投影しても、テレビ画面で各地の様子を眺めても、それほど変わらないような気もした。今後、皆既日食ツアーなら多少無理をしても出かけてみたいと思うが、金環日食を見るために海外に出かけたり、飛行機や船で最適地まで向かうというようなことは予定していない。

 さて、今後の天体現象についての計画であるが、まずは、6月4日の部分月食がある。欠けながら昇る大きな満月が見所か。

 その2日後の6月6日午前中には、金星の日面通過(太陽面通過)がある。晴れた場合は、望遠鏡を引っ張り出してきて、白い紙に太陽を映し出して観賞する予定。

 そのあと、8月14日未明には金星食がある。今回は、西方最大離角の前日であるため、晴れていれば容易に観察できる。この時の方位は真東なので南向きのベランダから眺めるのは難しい。また、金星食の最中は、単に月が見えているだけで何の変哲もない風景となる。月の暗い部分から金星が出現する直後、03時半頃から日の出までが見頃になるかと思う。富士山頂から眺めれば最高だろうが、あいにくお盆の大混雑期。