じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 耐震改修工事後の3階にハト出現

 日曜日、研究室の窓の外で「ブーッ、ブーッ、ブーッ」というハトの鳴き声が聞こえてきた。交尾をする前にオスがメスに近づく時に発する独特の鳴き方である。さっそく窓の外を見ると、耐震改修工事後に取り付けられたコンクリートテラス?(←3月14日の写真にある、建物の外側に新たに取り付けられた白っぽいコンクリートの枠)と元々の外壁の間の隙間に巣を作ろうとしていることが分かった。さっそく掃除用モップで追い払ったが、ハトというのは一度気に入った場所を見つけるとそう簡単には退去しないものである。大学周辺の宿舎、マンション等では、いったんハトに「取り憑かれる」と糞害で大変なことになるため、建物全体をすっぽりとネットで覆うなどの対策をとっているところもある。ハトには可哀想だが、巣を作ってしまう前に追い払う必要がある。

 なおこのほか、同じ隙間には、アシナガバチが巣を作り始めていた。蜂には気の毒だが、これも早めに除去する必要がある。


5月15日(火)

【思ったこと】
_c0515(火)「めんどくさい」とは(7)その対策(3)

 5月9日の日記で、孫引きではあるが、
  • 生活の中で、料理や食事後の洗い物を「めんどくさい」と思う20代は31%。他の年代よりも多かった。ふだんは、下準備や調理、盛りつけ、片づけが簡単なパスタや丼物、鍋などを好んで作る。
  • 入浴を面倒くさがる人も20代では目立った。「浴槽のお湯に毎日つかる」のは夏場で24%、冬場でも43%しかおらず、「シャワーで十分」「お湯を入れるのが面倒」「掃除が面倒」などと考えている。
というような調査結果があることに言及した。こういう、日常生活諸行動の「めんどくささ」にはどう対処すればよいのだろうか。

 まず若者の場合は、勉強、仕事、趣味など、限られた時間の中でいろいろな行動を次々とこなしていかなければならない事情もあり、料理、食器洗い、入浴などにそのしわ寄せが来るのはある程度やむを得ないところもあるとは思う。だからこそ、手間を省くような家電製品やグッズが開発されるわけで、「めんどくさいのはイヤだ」というニーズが発明の原点にあることは決して悪いことではないと思う。

 じっさい、かつての主婦は、ご飯炊き、洗濯のために多大な時間を奪われていた。また冷蔵庫が無かった時代は、毎日、商店街まで出かけて、その日の食材を買わなければならなかった。戦後の家電製品の登場は、これらの手間の大幅に改善をもたらした。

 もっとも、手間を省くことが何でもよいか、疑問に思うことがある。このWeb日記で何度も取り上げているように、耐震改修工事一期分が完了し、この4月からは改修後の研究室で生活をするようになっているのだが、いっけん手間を省いているようで不便に思うことが2つほどある。それは、
  1. 廊下やトイレなどの照明がセンサーで自動的にスイッチonになる。
  2. 洗面所の蛇口がセンサーで開閉する。
といった点である。

 このうち1.は、自然光だけでも十分に明るい昼間でもカチ、カチとスイッチが入ってしまう。節電効果を狙ったものだとは思うが、逆にお節介のようにも感じてしまう。その一方、センサーの感知範囲から外れた位置に立っていると、勝手にスイッチが切れてしまうことがある。

 2.は、さまざまな公共施設の洗面所で共通して言えることだが、蛇口の真下に手のひらを出してもすぐに水が出ないこともあるし、石けんで手を洗っていると途中で水が止まってしまうこともあり、やはり不便。

 昨年夏にお亡くなりになった佐藤方哉先生も時々言われていたことだが、あまりにも手間を省く技術ばかりが進歩してしまうと、オペラント行動を発する機会が奪われ、かえって能動的な生活ができなくなる恐れもあるので注意が必要である。私自身は全く関心が無いので詳しいことは分からない、最近の高機能携帯端末など、あまりにも発達しすぎると、自分で探したり判断したりする機会が奪われてしまうのではないかと心配になる。

 次回に続く。