じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§  昨日に続いて月の話題。このところの月は、雪雲の影響でぼんやりと輝くことが多く、月の周りには月暈ができたり、濃い雲が暗黒星雲のように見えたりしてなかなか趣がある。

2月10日(金)

【思ったこと】
_c0210(金)QOL評価・向上のための複合的多項随伴性アプローチ(10)長期的分析(6)人生のカタチを描く(6)なぜ85歳までなのか

 これまで左のような図を何通りか示してきたが、これらはいずれも横軸が年齢となっていて、85歳のあたりで終末を迎えるという設定となっている。このことについて簡単に説明を付け加えておきたい。

 そもそもこのような図は、本人が、人生の途中で過去を振り返り、将来計画を立てるために利用するためにある。もちろん、死ぬ間際に「人生のカタチ」を描いて過去を想起することにも意味はあるが、それは建設的ではないし、本来の趣旨ではない。

 であるからして、日本人の平均寿命、あるいは50歳くらいの人の平均余命を考えれば、85歳くらいで終末を迎えることを想定しておき、それより長生きできればもうけもの、多少早死にしても思い残すことの内容に、控えめに描くほうがよいのではないかと思っている。

 人生の終わりのあたりが右下がりで先細るのは何だか空しいようにも見えるが、こういう形で人生のカタチ全体を捉えれば、自分はいまここに居るのだ、こういう形で推移するのが必然であるのだ、と納得し、歳をとることの虚しさを嘆くこともなくなる。

 もっとも、だからといって「終わり悪ければすべて悪し」ということにはならない。

 次回に続く。