じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



01月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 年末年始の帰省前に録画予約しておいた番組を、夕食時に少しずつ視ている。写真は、昨年12月27日の帰省直前に撮影した予約リスト一覧。事前にTVガイドを購入して視たい番組をチェックしていたのだが、好みのジャンルが少なく、結局、7本だけとなった。

 この中で、特に良かったのは、 であった。このことでふと思ったのは、登場した方々のお歳である。ウィキペディアなどで調べたところ、
  • 新春お好み将棋対局
    • 米長邦雄・永世棋聖 1943年6月10日生まれ
    • 加藤一二三・九段 1940年1月1日生まれ
    • 有吉道夫・九段 1935年7月27日生まれ
    • 内藤國雄・九段 1939年11月15日
  • ガレキに立つ黄色いハンカチ
    • 山田洋次監督 1931年9月13日生まれ
    • 倍賞千恵子さん 1941年6月29日生まれ
    • 吉永小百合さん 1945年3月13日生まれ
であり、米長永世棋聖と吉永小百合さんが戦中生まれ、それ以外の方々は戦前生まれであった。みなお元気に活躍されており、特に、加藤一二三・九段は名人戦順位戦C級1組で3勝4敗、内藤國雄九段は同じく1勝6敗で、若手の豊島将之六段や糸谷哲郎五段と同じクラスで今なお現役で活躍されておられるところがスゴイ。

 今年いよいよ還暦を迎える私も、まだまだ頑張らねば、と思いを新たにした。

1月11日(水)

【思ったこと】
_c0111(水)上野千鶴子特別招聘教授着任記念学術講演・シンポジウム(5)当事者主権

 昨日の続き。

 講演では続いて、ケアの非対称性について語られた。当然のことながら、ケアの与え手と受け手は対等ではなく、絶対的な非対称性が存在する。つまり、ケアの与え手は、たとえ罪悪感をともなおうとも、ケアという相互関係から退出可能であるが、ケアの受け手は、もし退出しようとすると、直ちに生命と健康の危険に晒されることになる。また、ケアという相互関係は必ずしもポジティブなものばかりではなく、どちらの側にも、しぶしぶやる行為や、できればやりたくない行為もありうる、というような内容であった。

 さて、このあとが、核心的な命題である「当事者主権」の話題であった。このあたりは御著書の65頁〜67頁に詳しく解説されているが、事前に拝読できていなかったため、講演だけではわかりにくいところもあった。なお、御著書にも記されているように「当事者主権」には対応する英語圏のテクニカル・タームが存在しない。また、「自己決定権」をself-determinismと訳してしまうと、「自己決定・自己責任」のネオリベラリズムの用語と混同される恐れがあり、採用を避けたということであった。このほか、「自立=依存しない生活」ということではなく、助けを得る権利であるということ、「当事者」ギア年には、介護現場でしばしば用いられる「利用者」以上の意味が含まれていることなどが語られたが、いずれも、御著書を拝読した上でないと、コメントできそうにもない。

次回に続く。