じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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シルクロードと岡大構内の類似性(1)ホウキギ(コキア)

先日の旅行(↓の記事参照)の際に、岡山大学構内と同じ植物や動物が目にとまった。今回より不定期でその写真を連載したい。

第1回目は、今回の旅行の実質的な出発点となるウルムチで見つけたホウキギ(箒木、コキア)。写真下は、岡大西門左手の花壇に植えられている(←植えたのは誰や?)同一の植物。

9月10日(土)

【思ったこと】
_b0910(土)新疆ウィグル、カザフスタン、キルギス陸路の旅(1)概要

 8月のお盆休み前後には毎年、外国のどこかに出かけているが(こちらにインデックスあり)、今回は、新疆ウィグル自治区のウルムチから陸路で、

ウルムチ→イーニン→【中国・カザフスタン国境越え】→アルマティ→【カザフスタン・キルギス国境越え】→イシククル湖畔、ナリン、トルガルト峠→【キルギス・中国国境越え】→カシュガル

に向かうツアーに参加した。

 私自身の目的は、
  1. かつて旅行した中央アジア諸地域と、中国側シルクロードを陸路で繋ぐこと
  2. イシククルで泳ぐこと
  3. キルギス側から天山の雪山を眺めること
の3点であり、幸いなことにいずれも達成することができた。このうち2.については楽天版9月6日付(右下の写真)、3.については、同じく楽天版の9月5日付に、すでに写真を掲載している。

 1.については、これまでの旅行で、
  • 【1981年】中国シルクロード:石河子←→ウルムチ→トルファン→蘭州
  • 【1983年】旧ソ連内中央アジア:トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン
  • 【2000年】パミール横断:イスラマバード→タシクルガン→カシュガル
  • 【2003年】砂漠公路:トルファン→クチャ→ホータン→カシュガル
を旅行したことがある。今回のツアー参加によって、中国・石河子からカザフスタン・アルマティまでと、アルマティからキルギス・トルガルト峠経由でカシュガルまでの陸路が完全につながることになる。このほか東トルコカスピ海沿岸なども陸路で訪れたことがあるので、私の人生におけるシルクロード方面の旅行は、これをもって最終回。これで思い残すことはない。(←旅行先としては、新蔵公路、アラスカ、北欧など、まだまだ訪れたい地域は残っているが。)

 今回は、バスの車窓からの観光が中心であり、登山やトレッキングは全く含まれていなかったが、陸路による国境越えという性格上、国境のイミグレーションで長時間待たされて相当にくたびれた。添乗員メモによれば、
  1. 【中国→カザフスタン(イーニン→コルガス)】現地9時20分(日本時間10時20分)に中国側の国境に到着。現地14時40分(中国よりマイナス2時間、日本時間17時40分)にカザフスタン側のバス出発。所要時間合計7時間20分
  2. 【カザフスタン→キルギス(コルダイ)】現地12時10分(日本時間15時40分)にカザフスタン側国境に到着。キルギス側出発13時。所要時間合計50分。
  3. 【キルギス→中国(トルガルト峠→中国側イミグレーション)】現地10時頃(日本時間13時頃)キルギス側イミグレーション到着、現地11時(中国は13時、日本時間14時)にトルガルト峠到着。現地13時40分(中国時間、日本時間では14時40分)に中国側のゲート出発。18時20分(日本時間19時20分)に中国側イミグレーション出発。途中の移動を含めた所要時間合計6時間20分
となっており、国境の中国側で長時間待たされた。

 かつて、カラコルムハイウェイ経由で、パキスタンから中国に入国した時のクンジェラブ峠の国境検問所では、緩衝地帯通過専用バスに乗り込んだ中国側兵士から流ちょうな英語で「Welcome to China!」と紳士的に迎えられたものであったが、今回の、トルガルト峠→カシュガルに向かう検問所では、スーツケースの中身を隅々まで調べられたり、人によってはデジカメの撮影内容までチェックされたり、複数の検問所でパスポートチェックを受けるなど、最大レベルの警戒がとられていた。新疆ウィグル自治区の昨今の情勢を反映しているものと推測された。

次回に続く。