じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 8月15日の早朝散歩に出かけたところ、道路や空き地が濡れていて、水たまりができているところもあった。昨晩からは窓を閉めて寝ていたのでいつ降ったのか、全く気づかなかった。ちなみに、気象庁統計では、岡山県岡山の8月14日〜15日朝までの降水量は0.0ミリとなっており、8月12日と同様、記録上は降水量0.0ミリのにわか雨となった。なお、時間ごとの記録によれば、8月15日の午前01時の気温は28.8℃、午前02時が26.7℃で2℃近く下がっていることと、午前02時のみ湿度が80%に上がっていること、玉野市で午前01時から02時までに4.5ミリの降水量を記録したことなどからみて、おそらく、午前01時〜02時頃に降水があったものと推測される。

8月14日(日)

【思ったこと】
_b0814(日)2011年版・高齢者の心と行動(46) ダイバージョナルセラピーワーカー・フォーラム2011(9)理事長による基調講演(9)レジャーの役割(1)

 今回からはレジャーの役割について取り上げることにしたい。

 理事長講演の後半では、ダイバージョナルセラピーの4つのキーワードとして、「レジャー」、「ライフスタイル」、「チョイス」、「コミュニケーション」が挙げられた。

 このうち、レジャーについては、ウィキペディアの当該項目にも記されている通り、じつはいろいろな議論や見方があり、注意が必要であると思っている。但し、世界レジャー憲章にも盛り込まれているように、その基本は、個人の自由と選択の重視にあり、かつそれが基本的人権の一部を構成しており、さらに、健康や教育のためだけでなく、生活の質の向上に重要であるという点にある。

 ちなみに、私自身は、中学・高校までの時期は、レジャーは勉学と対立する誘惑であり、レジャーへの欲求をできるだけ抑えて勉学に励むことが将来につながるという見方を持っていた。もっとも私が「時間のムダ」と考えていたのは、集団参加型のレジャー(スポーツ、音楽、単なるおしゃべりなど)であって、個人的には、山登り、天文、数学、旅行などにかなりの時間を費やしていた。

 最近の日常生活でも、ソフトボール大会や懇親会などの集団型レジャーには一切参加しない反面、旅行や園芸には相当の時間を割いており、人生の残り時間が日々減少していくなかで、そういうレジャーが時間のムダだとはあまり思わなくなった。

 けっきょくのところ、どういう行動に価値があり、どういう行動は時間のムダだというような絶対的基準は何も無い。まずは、できる限り他者の迷惑にならないことが肝要であるが、それを前提とすれば、ある行動がどこまで社会に貢献するかとか、逆に個人主義的で実にバカバカしいことだとかいった議論は殆ど意味をなさない。但し、それぞれの社会、世代において、個人は何らかの役割を果たす必要があり、そこから全く離れた隠遁生活を送るということは、現代社会では不可能に近い。

 とにもかくにも、レジャーに、高級なレジャーと低級なレジャーという区別は存在しない。但し、それぞれのレジャーが、どういう行動随伴性で強化されているのか、どういう入れ子構造をなして、全生活に関わっているのか、どれだけ持続性があり、ずっと先の「大結果」によって強化される可能性があるのか、といった違いがある。であるからして、ある人にとって有意義なレジャーが、別の人には完全な時間のムダになるということは十分にありうることである。

 次回に続く。