じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2011年版・岡山大学構内でお花見(56)岡大構内で最大規模のヒマワリ畑

 農学部イチョウ並木北側でほぼ毎年栽培されているヒマワリ。大学構内では最大規模と言える。同じ場所での記録が、以下にあり。
 なお、7月5日朝、ニイニイゼミの初鳴きを観測。

7月4日(月)

【思ったこと】
_b0704(月)2011年版・高齢者の心と行動(32) 困難な状況をすべて先延ばしし、何もしないでゴロゴロするだけの退屈な生活を避ける方法(13)まとめ(2)高齢者の場合(1)

 今回の話題は、もともと、高齢者の心と行動という連載として始めたものであった。これまで述べてきた、
...そもそも日常生活における諸行動というのは、入れ子構造を持っており、さらには、過去の行動の積み重ねがもたらす累積的結果や、将来の大目標への接近評価という形で付加的に強化されている。
ということは、若者世代から高齢者まで共通して当てはまると考えられるが、高齢者では当然、その内容や重み付けが変わってくる。

 まず、個人レベルの特徴としては、
  • 【あくまで社会保障制度が充実した社会における話になるが】年金生活等により、「生活のために働く」という好子消失阻止の随伴性がもたらす労働からは解放される。仮に生涯現役で働いたとしても、好子出現により強化される比率が高まる。
  • 新たに獲得される好子もあるが、全般的には、自然に失われていく好子も少なくない。自身の体力や健康、両親や配偶者との死別など、もはや、「好子消失阻止の随伴性」で行動しても阻止できないような好子消失が重なっていく。
  • 歳をとるにつれて、過去の行動の積み重ねがもたらす累積的結果が次第に大きなものになる。このことへの回想や、周囲からの称賛は大きな好子になりうる。
  • 自身の余命からみて、長期にわたるような「将来の大目標」を立てることは実現性が乏しい。但し、死後の世界を想定して宗教活動に救いを求める人もいる。


 次に、周囲の関係を重視することにより、
  • 周囲と目的を共有することによって、自身で達成できなかった部分を後進にゆだねることができる。
  • 他者と共有できるような好子を獲得すれば、個人レベルで何かを失っても、社会全体としてはそれを保持できるであろう。
というような形で、個人レベルの好子消失を避けることが可能となる。


次回に続く。