じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2011年版・岡山大学構内でお花見(54)ハルシャギクのお花畑

 一般教育棟構内の南東端の空き地に毎年出現する。 なお、特定外来生物法で、「ハルシャギク属 Coreopsis」は、全種が種類名証明書添付が必要な特定外来生物のリストに含まれている(いちばん有名なのがオオキンケイギク)。宿根性があり、通常の草刈りでは根が残る。種でも容易に殖える。

6月30日(木)

【思ったこと】
_b0630(木)2011年版・高齢者の心と行動(30) 困難な状況をすべて先延ばしし、何もしないでゴロゴロするだけの退屈な生活を避ける方法(10)行動の連鎖化、規則的習慣化(2)

 6月29日の日記の続き。

 昨日の日記で、直接効果的な随伴性がそれほど顕著でない場合でも行動がしっかりと持続する場合があるケースとして、行動の連鎖化を挙げた。連鎖化された行動は、開始から完了までが一定の手順で行われる。この場合、それぞれの工程が完了することはそれなりの好子出現にはなりうるが、実際はむしろ、

第1工程の行動 → 完了 → 第2工程の行動 → 完了→第3工程の行動 →完了→...

というプロセスにおける「各工程の完了」はそれぞれの行動を強化する好子というよりはむしろ、次の工程を開始する弁別刺激になっている可能性が高い。例えば、(オートマティックの)車を運転する時には、

ブレーキを踏み →エンジンを起動 → パーキングをドライブに切り替え → サイドブレーキ(フットブレーキ)を解除 → ブレーキペダルをアクセルペダルに踏み換える

というような「工程」で車を発進させることになるが、通常、サイドブレーキを解除した時に好子が出現するとは考えにくい。サイドブレーキが解除されたという結果は、その次の工程である「ブレーキペダルをアクセルペダルに踏み換える」という行動の弁別刺激になっているのである。(もちろん、それぞれの行動に難易度があって、そう簡単には次に進めない場合、例えばバッテリーが古くなっていてエンジンがかかりにくい車では、何度かトライしてやっとエンジンがかかった時には「やったー!」と歓声を上げることもある。この場合は、エンジンがかかることは、好子出現になっているものと思われる。

 行動の連鎖がどのくらいのまとまりや、持続時間を持ちうるのかについては何とも言えないが、基本的には、それが全体として離散的に観察可能であり、かつ強化や弱化の対象として適切な単位になっているかどうかで判断されるものと思う。

次回に続く。