じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 満月を背にした「岡大観音」。岡山大の陸上競技場の西北端に石造りの仏像(←仏教のことは全く分からないが、とりあえず「観音」と呼ばせていただいている)があり、造花などが供えられている。大学敷地内になぜこのような仏像があるのかは、私の岡大七不思議の1つである。

 5月17日の夜は月齢14.2でちょうど満月にあたっており(正確には20時09分)、仏像の頭上の光背のように満月を重ねることができた。このアングルは、満月の赤緯が低くなる5月〜7月頃でないと撮影できない。写真下は翌日5月18日朝に、ほぼ同じアングルで撮ったところ。

5月17日(火)



【小さな話題】

温泉枯渇と活火山と満月

 5月18日朝のモーサテで、東北地方太平洋沖地震が各地の温泉にまで影響を及ぼしているという話題を取り上げていた。いくつかの温泉では源泉からお湯が出なくなり、旅館は休業を余儀なくさせられているとか。原因は、温泉を吸い上げるパイプが破損した場合のほか、大地震により地盤が膨張した地域が多く、お湯を湧き上がらせる圧力が低下したことにもあるらしい。

 そのニュースで驚いたのは、大地震による源泉の水位の変化が、東北・関東ばかりでなく、四国各地でも見られたということである。ネットで検索したところ、アサヒコム(5月5日)に関連記事があることが分かった。このほか、湧出量が逆に増えたり、「釧路市農村都市交流センター「山花温泉リフレ」(同市山花14)で湧出する温泉が、2月下旬に従来の無色透明から突然、茶褐色に変化し利用者を驚かせている。 」といったニュースもあった。

 地盤の圧力に変化があるといったニュースを耳にすると気になってくるのが、火山の活発化である。たまたま、かどうかは不明だが、霧島新燃岳の噴火や、桜島の活発化、さらには5月16日、福岡管区気象台より阿蘇山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2)が発表されるなど、九州の火山は全般に活発化の様相を示しているようである。

 このほか、朔(新月)や望(満月)に当たる日の前後数日間は、潮位の満潮・干潮の差が大きくなる大潮となるが、大きな余震や、他地域で別の大地震が誘発されることについても念のため警戒しておいたほうがよいと思う。もちろん、一般的には、地震と月齢には顕著な相関関係はなく、地球潮汐による力は地震を引き起こす地殻のひずみの千分の一程度にすぎないとされているが、2010年1月28日付けの防災科学技術研究所・プレス発表にもあるように、地殻のひずみが十分にたまったときに月や太陽の引力が地震発生の最後の引き金になる可能性はある。上掲の記事では、潮汐の影響は「巨大地震が近づくと次第に強く現れ、巨大地震の後には再び無くなります。」ということなので、大地震が発生したあとの今の時期には当てはまらないかもしれないが、これだけ地盤が不安定になっている時期でもあり、過去データが少ないこともあり、念のため警戒しておいて損は無いようにも思う。