じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(27)地味な花と派手な花

写真上は時計台前のアメリカフウ(モミジバフウ)の花。上向きが雄花、ぶら下がっているのが雌花。雌花のほうは、これから先、紅葉の時期に至るまで、じっくりと日にちをかけて種を作る。

写真下は、山陽圏フィールド科学センター敷地内の花壇。プロが作った花壇だけあってよく配慮されている。敷地内は関係者以外立ち入り禁止となっているので、通常は道路側から金網越しに鑑賞。また、農産物販売時間帯であれば、敷地内に入って間近に鑑賞することができる。


4月22日(金)

【思ったこと】
_b0422(金)今回の大地震について思ったこと(23)南関東の地震と都道府県別の放射能汚染/カンブリア宮殿「物流大混乱に立ち向かえ!〜ニッポン復活のカギは企業にあり〜」

 まず、例によってNHKオンラインの見出し項目を掲げておく(4月23日早朝の時点)。
  1. 全国的に強風伴う雨に 災害に警戒を
  2. 1号機は水たまる状態か 確認必要
  3. 宮城県知事 災害対策税提言へ
  4. 震災孤児の里親を希望 200件超
  5. ウクライナ“汚染地”を視察
  6. 派遣自衛隊員 心身ケア課題に
  7. エジプト 被災者支援の音楽会
 このほかネットニュースでは
  • シリア全土でデモ、38人死亡
  • 首都圏、地震起きやすい状態
というニュースが気になった。最後の「首都圏、地震起きやすい状態」というのは読売新聞の記事(4月23日05時37分配信)であり、「東日本大震災で起きた地殻変動の影響で、首都圏の地盤に力が加わり、地震が起きやすい状態になっているとの解析結果を、東京大地震研究所のグループが22日、発表した。」というもので、今後30年間に70%の確率で起きると予測しているマグニチュード7級の南関東の地震が誘発される可能性があるとして、注意を呼びかけているという内容であった。定年退職後の永住先の1つとして、私自身が生まれ育った東京を候補に挙げていたところであったが、こういうニュースを聞くと少々躊躇せざるを得ない。やっぱ、岡山がいちばん安全か。

 さて、その岡山でも、最近ではときたま、微量の放射性ヨウ素131、放射性セシウム134及び137が検出されるようになっている(最新情報は、こちら)。

 もっとも、こちらから日々公表されている、環境放射能水準調査結果(都道府県別)等のデータを見る限りでは、岡山県内で測定される放射線量は、全国他県に比べると比較的少ない値をキープしている。直近の4月22日19時公表データを見ると、岡山市は0.048〜0.051【単位はμSv/h(マイクロシーベルト毎時)】となっており、ほぼ全国水準と同程度であると判断される。これに対して、原発事故の放射能汚染の影響が出ていると思われる水戸市では0.122〜0.123で岡山市の2倍以上、福島市に至っては1.9(過去の平常値は0.037〜0.046)で岡山市の38倍にもなっており、原発から少し離れた福島市内でも異状な値を示していることが分かる。直ちに健康に影響を及ぼすことはないなどと言われているが、とにかく、放射能汚染が広がっていることは疑いの余地がない。

 こういう暗いニュースが続くいっぽう、4月21日に放送されたTV東京系の

カンブリア宮殿:物流大混乱に立ち向かえ!〜ニッポン復活のカギは企業にあり〜

は、なかなか感動的な内容であった。番組の中で村上龍氏は
【番組冒頭】復興において、心情的なヒューマニズム、被災地の人を思いやる気持ちは本当に大事ですが、

...【中略】

【編集後記】被災地の人々を思うと、心が痛む。何か貢献したいと思う。だが、欠乏と苦難の中にいる人々を実質的に救うのは、マンパワーと、具体的な物資だ。物資は、調達され、運ばれて、届けられる。今回の大災害で、日本の民間の物流・流通システムは、その力を試された。そして彼らは、平時の業務で鍛えられた成果を、見事に発揮したと思う。
と言っておられた。物流以外にも、人々が助け合い支え合う力、医療、土木建設などはきわめて重要であるとは思うが、いずれも、具体的な行動であり、平時の業務で鍛えられた成果によって初めて発揮されるものであるとは思う。