じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2011年版・岡山大学構内でお花見(22)岡大東門のウンナンオウバイ(雲南黄梅、オウバイモドキ)

 かなりの大株。花期が長いため、3月の個別学力試験から4月の新学期にいたるまで通行人を楽しませてくれる。過去の写真が にあり。

4月12日(火)

【思ったこと】
_b0412(火)今回の大地震について思ったこと(16)復興と移住

 まず、4月13日朝の時点でのNHKオンラインの見出し項目を掲げておく。
  • 第一原発 汚染水の除去急ぐ
  • 原発沖 基準2倍超の放射性ヨウ素
  • 仙台空港 民間機の運航再開へ
  • IMF 日本の財政悪化に懸念
  • 被災地支援 電源交付金前倒し
  • 子どもの脳死 臓器摘出へ手術
  • ハイジの歌詞 岸田衿子さん死去
 大地震から1ヶ月が経過し、震災以外のニュースも徐々に含まれるようになってきた。原発事故関連と強い余震は相変わらず深刻であるが。

 さて、今回の大震災の復興計画の中で、「コンパクトシティ」構想が脚光を浴びているとか。この構想については大地震1ヶ月前の2月14日2月18日の日記で取り上げたところであるが、あのときは、数十年スパンの中長期計画として検討されているものと思っていた。しかし、今回の大津波により壊滅的な被害を受けた町では、震災前と同じ街並みに復興することは現実に不可能であるし、それが実現しても何世代かのちの子孫が再び同じ悲劇に遭う恐れがある。そういう意味では、農地の区画整理と同じような方法で私有地を調整し、かつ、高台の公共地や農地を住宅地に転用するなどの施策を講じることによって、地震や津波から住民の命を守り、かつ高齢者にも暮らしやすい、持続可能なまちづくり・むらづくりを推進することは大いに意義があると思う。

 いっぽう、福島第一原発の放射能汚染の被害を受けた地域では、家や農地があっても、いままで通りに農業を営めない方が出てきた。そういうご家族を対象に、県外の過疎地域への移住をサポートする動きもあるという。12日の岡山県内のローカルニュースで紹介されていたが、県北では、被災者の方が移住して岡山の地で農業を営めるように、空き家を改築したり農地を貸与するといった取組も行われているとか。被災者の方々にとって一番のストレスは、環境に能動的に働きかけて成果を得るというオペラント強化の権利が奪われていることにあると思う。自宅を失ったり、原発災害で農業を営めなくなった方々のためには、住宅ばかりでなく、元気で働いていただく機会を提供していくことが必要ではないかと思う。