じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 春を待つハクモクレンの蕾。2月25日にはいよいよ前期個別学力試験が行われるが、受験生たちもこのハクモクレンのように、春には一斉に花を咲かせてほしい。

2月23日(水)



【小さな話題】

再生紙トイレットペーパーの値上げ

 最近、いくつかのニュース番組で再生紙トイレットペーパー値上げの話題が取り上げられている。その主要な原因の1つは、再生用の上質古紙の不足にある。ではなぜ上質古紙が不足するのかと言えば、
  1. 出版不況
  2. 電子書籍普及
  3. 企業の広告費削減
  4. 中国でのトイレットペーパー需要増大に伴い、中国業者が日本の問屋よりも高い値段で上質古紙を買い付け、中国に輸出するようになり、品不足になった。
といった点にあるそうだ。

 もっとも、上記原因のうち1.〜3.は、全体的な視点で見れば、紙資源の節約に貢献しており必ずしも悪いこととは言えない。それと、温水洗浄便座が普及すればトイレットペーパーの消費量はかなり減る。要するに、リサイクルのある部分だけを助成するのではなく、より長期的でより広い視野に立って、環境問題に取り組む必要があるということだ。

【思ったこと】
_b0223(火)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム(9)持続可能な都市発展の社会経済的側面(2)

 諸富氏の講演:

● 「持続可能な都市発展の社会経済的側面」

のメモと感想の続き。(講演資料はこちらを参照。)

 講演の後半では、グリーン・ニューディールとインフラの「造り替え」について、米国、英国、ドイツ、韓国の取組が紹介された。この種の取組は、長期的には大きな成果をもたらすが、軌道に乗るまでのあいだはかなりのコストを伴う。やはり国家規模での積極的な関与が必要であろう。

 講演の終わりのほうでは、2月18日の日記でも言及した、富山市のコンパクトシティ化の試みが詳しく紹介された。そして、21世紀には各地域・各自治体こそが、分散型でネットワーク型の社会的基盤構築の主体になるべきであること、それを可能にする財源調達手法が開発されるべきことが強調された。


 次回に続く。