じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§  2月12日の朝06時少し前に、北西から南東に向かって人工天体が移動していく様子を撮影することができた。こちらのサイトで念のため確認したところ、同じ時間帯、岡山では国際宇宙ステーション(ISS)が目視できるとの予報があった。
  • 見え始めのとき 05:52:30 283(西北西) 32 636
  • 仰角が最大のとき 05:53:30 228(南西) 50 456
  • 見え終わりのとき 05:56:00 151(南南東) 13 1162
日本時間2月10日(木)にISSのリブースト(軌道上昇)が実施されたということであったが、カメラの撮影時刻はほぼ上記の通りであった。
 なお写真左端は、見え終わり少し前、さそり座を通過しているところ。アンタレス(左端)にあわや重なるかというコースであった。(少しブレてしまって、光跡が階段形になってしまった。)

2月13日(日)

【思ったこと】
_b0213(日)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム(1)地球温暖化と少子高齢化社会とのリンク/サステイナビリティ学とサバイバル学?

 2月12日の午後に行われた表記のシンポに参加した。このシンポには過去2回参加したことがあり、その時のメモ・感想が、 にある。今回のテーマは、

●地球温暖化・少子高齢化社会に対応した新しい社会づくりをを目指して−21世紀 持続可能な日本とは?−

となっていた。なお、今回のシンポの提示資料の一部は当該機構のサイトに後日公開されるとのことである。

 私が参加した過去2回のシンポでは、当時の環境大臣の小池百合子氏、トヨタ自動車取締役相談役の奥田碩氏、元外務大臣の川口順子氏などの「大物」が登壇されていたが、民主党政権に変わったためか、小宮山宏氏がすでに東大総長を退任されているせいか、今回はいくぶんコンパクトになっており、安田講堂内にも空席があるほどであった。

 また、冒頭の小宮山氏の挨拶にもあったが、政府主導による対応というのは途上国のやり方であり、これからの日本ではそれぞれの地域に合った多様性を重視する必要がある、但し、バラバラに勝手にやっていてもダメなので、ネットワークの構築が必要というように、現政権から距離を置いたところで実現を目指しているような印象を受けた。ちなみにその中心となるのがプラチナ構想ネットワークであり、2011年1月18日現在で28の都道府県と68の市町村が会員となっていて全国の62.7%の人口をカバーしているとのことであった。

 私が参加した過去2回の話題はいずれも温暖化対策が中心であったが、今回は少子高齢化社会とリンクして、一体的に対処していこう、というような発展があった。(但し、私自身は2008年から2010年の間の活動内容を把握できていないので、このあたりの経緯はよく分からない)。

 さて、プログラムによれば今回のシンポの構成は以下のようになっていた(敬称略)。
  • 第T部(挨拶、講演)
    • 開会挨拶 13:30-13:50 小宮山宏 SSC理事長・前東京大学総長・三菱総研理事長
    • 13:50-14:10 武内和彦 東京大学IR3S副機構長・国際連合大学副学長 「21世紀日本の持続可能なまちづくり・むらづくり」
    • 14:10-14:30 江守正多 国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長 「地球温暖化リスクの評価と管理戦略」
    • 14:30-14:50 秋山弘子 東京大学高齢社会総合研究機構特任教授 「長寿社会のまちづくり」
    • 14:50-15:10 諸富徹 京都大学大学院経済学研究科教授 「持続可能な都市発展の社会経済的側面」
  • 休 憩 15:10-15:40
  • 第U部(パネル・ディスカッション)
    15:40-17:00
  • モデレーター 花木啓祐 東京大学IR3S兼任教授・大学院工学系研究科都市工学 専攻教授
  • パネリスト
    • 上記講演者
    • 大田昌博 山梨県道志村村長
    • 室山哲也 NHK解説委員
  • 閉会挨拶 住明正 東京大学地球持続戦略研究イニシアティブ(TIGS)統括ディレクター・教授
 余談だが、このサステイナビリティ学というのは、東大が中心となって研究のネットワークを構築しているような印象が強い。その向こうを張るというわけでもないとは思うが、京大には、サバイバル学(生存学)を唱える総長がおられるとのことである。ネットで検索したところ、松本紘京大総長が、
地球だけの閉じた経済圏では安定的な成長が難しい。人類には地球温暖化、環境、食料、資源といった問題が待ち構え、持続可能性(サステイナビリティ)を目指すと言っても成立しないのは明らかであり、世界はサバイバビリティ(生きる残る力)を問われる時代に入った。
というような発言をしておられるという情報があったが、詳細は不明。

次回に続く。